グーグルクラウド(Google Cloud)は、金融機関を主な対象とするPythonベースのレイヤー1ネットワークGoogle Cloud Universal Ledger(GCUL)の構想を公開した。
この動きにより、トークン化された金融の決済レイヤーとして地位を築いてきたイーサリアム(ETH)は、新たな競争の局面に直面している。
グーグルの新L1構想、イーサリアムに影響
グーグルクラウドのリッチ・ウィドマンWeb3戦略グローバル責任者は、自身のLinkedIn投稿で「同社の台帳は高性能かつ信頼性が高く、中立性を備えており、Pythonベースのスマートコントラクトを可能にする」と述べた。
また、すべての金融機関が活用可能で、今後数カ月以内に技術的詳細を公表するという。
同氏はGCULを、企業による基盤レイヤー構築の流れに応じた取り組みと位置づけ、ストライプのTempoやサークルのArcと並ぶ三つ巴の競争の一角とみている。
公開された比較表によると、GCULはグーグルが開発したグローバルスケールのレイヤー1ネットワークで、イーサリアム仮想マシン(EVM)には対応していない。
金融用途に特化して設計され、ネイティブな商業銀行マネーのオンチェーン化をサポートするほか、Pythonベースのスマートコントラクトを採用している点に特徴がある。
一方、ストライプは自社決済システムと連携するEVM互換L1を、サークルのArcはUSDCをネイティブガスとするEVM互換L1を構築しているとされる。
ArcやTempoのようなEVM互換チェーンが、イーサリアムの開発言語やツールを踏襲するのに対し、Pythonネイティブのレイヤー1は、Solidity中心のエコシステムからの明確な分離を意味している。
HYPERが切り開くビットコインの新展開
イーサリアムのような既存プラットフォームが競争に直面する一方、ビットコイン(BTC)エコシステムでも動きが見られる。
注目を集めているのは、ビットコインのレイヤー2ネットワークとして開発が進むBitcoin Hyper(HYPER)だ。
公式のホワイトペーパーによると、Solana Virtual Machine(SVM)の統合により、ビットコインが抱える処理速度やスケーラビリティの課題を克服し、スマートコントラクト機能の提供を目指している。
これにより、ビットコイン上で高速かつ効率的な分散型アプリケーション(dApps)の展開が可能になると期待されている。
現在進行中のプレセールでは、1200万ドル近くの資金調達を達成したと報告されており、市場の高い関心がうかがえる。Bitcoin Hyperの価格予想では、25年末までに0.21ドルに到達する可能性があるとの声もある。
一方でBitcoin Hyperは詐欺ではないかとの指摘もあるが、プロジェクト側は独立監査を実施していると強調し、透明性の確保に努めている。
GCULのように企業主導のプロジェクトが既存の金融機関をターゲットとする一方で、HYPERのようにビットコインの機能性拡張を目指す取り組みも、次世代デジタル金融の構築において重要な役割を果たし得る。
Bitcoin Hyperの買い方は公式サイトで案内されている。
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