Clendは、ビットコインやイーサリアムなどを担保にして、USDCやJPYCなどを借りられる暗号資産(仮想通貨)担保ローンです。
保有する仮想通貨を売らずに資金化できる便利なサービスですが「Clendって評判はいいの?」「安全性は?」「ローンの金利はいくら?」と気になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、以下の点についてわかりやすく解説します。
- Clendの基本情報(ローン金利や借入条件など)
- Clendの評判・口コミ
- Clendの安全性について
Clendの競合サービスであるNexoとの違いや、Clendの具体的な使い方まで解説するため、ぜひ最後までご覧ください。
Clendとは?
Clendとは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨を担保にして、ステーブルコイン(USDC、JPYC)を借りられる仮想通貨担保ローンサービスです。
受け取ったステーブルコインは、仮想通貨取引所で日本円に換金し、銀行口座へ出金できます。また、JPYCでの受取りも可能です。
保有する仮想通貨を売却せずに資金を借りられるため、将来の値上がり余地を残しながら、必要な流動性を確保できる点が特徴です。
ただし、担保資産の価格が下落すると清算リスクがあるため、利用前に仕組みを理解しておく必要があります。
| 項目 | 内容 |
| サービス名 | Clend |
| 運営会社 | R0 Inc. |
| サービス内容 | 仮想通貨を担保に資金を借りられる暗号資産担保ローン |
| 担保資産 | BTC、ETH、XRPなど19種類 |
| 借入通貨 | USDC、JPYC |
| 最低借入額 | 3万USDC(または500万JPYC)から |
| 最大借入期間 | 12カ月 |
| 金利 | BTCは年6.00%、ETHは年7.20%など |
| 返済方法 | 61日目以降に全額返済可能 |
Clendの仕組み
Clendは、保有しているビットコインやアルトコインを担保にして、ステーブルコインなどを借りられる仕組みです。
基本的な流れは以下の通り。
- BTCやETHなどの仮想通貨を担保として預ける
- 担保価値に応じて、USDCやJPYCなどを借りる
- 借入期間中は毎月返済せず、利息が借入残高に加算される
- 61日目以降に、借入額と利息をまとめて返済する
- 返済が完了すると、預けていた担保資産が返却される
上記のように、Clendでは購入した仮想通貨を売却せずに資金を借りられます。借りたステーブルコインは、日本円に換金することも可能です。
ただし、担保資産の価格が大きく下落すると清算される可能性があるため、借入額とLTVの管理が重要です。
Clendの金利・LTV・借入条件
Clendでは、担保にする仮想通貨・ミームコインの種類によって、金利やLTVが異なります。
将来性の期待されるBTCやETHなどの主要銘柄は比較的低い金利で借りられる一方、アルトコインは金利が高めに設定されています。
| 担保資産 | 年率 | LTV | 清算LTV |
| JPYC・USDT・USDC | 14.40% | 90% | 95% |
| BTC | 6.00% | 60% | 90% |
| ETH | 7.20% | 60% | 90% |
| XRP・SOL | 8.40% | 40% | 90% |
| BNB・ADA・DOGE・SHIB・MATICなど | 16.80% | 40% | 90% |
LTVとは、担保価値に対してどのくらい借りられるかを示す割合です。
たとえば、BTCを担保にする場合はLTVが60%のため、100万円分のBTCに対して最大60万円相当まで借りられる計算になります。
一方で、清算LTVは「担保資産がどこまで下落すると清算対象になるか」を示す目安です。
BTCの清算LTVは90%のため、借入残高が担保価値の90%に達すると、担保資産が清算される可能性があります。
なお、Clendでは利息が借入残高に加算されるため、時間の経過とともにLTVが上昇する点にも注意が必要です。
また、Clendでは最低借入額や借入期間、返済タイミングなどの条件も決められています。
| 項目 | 内容 |
| 最低借入額 | 3万USDC(または500万JPYC)相当から |
| 最低担保額 | 約6万5,000USD相当から |
| 借入期間 | 最大12カ月 |
| 返済方法 | 61日目以降に全額返済可能 |
| 利息の支払い | 毎月返済ではなく、返済時にまとめて精算 |
| 清算条件 | LTVが清算水準に達した場合 |
なお、Clendの年率は月利を12倍した名目上の利率です。
利息は借入残高に加算されるため、実際の負担額は借入期間や返済タイミングによって変わります。
Clendで借りられる通貨と対応ネットワーク
Clendでは、主要通貨であるBTCや将来性のあるETHなどの仮想通貨を担保にして、USDCやJPYCなどのステーブルコインを借りられます。
借入時は、受け取りたい通貨と対応ネットワークを確認する必要があります。
| 借入通貨 | 対応ネットワーク |
| USDC | ERC-20 |
| JPYC | ERC-20 / Avalanche / Polygon |
なお、将来的にはUSDTやBNB、ADA、LINK、SHIB、DOGE、MATICなども借入通貨として採用される可能性があります。
最新の対応通貨やネットワークは、利用前に公式サイトで確認しましょう。
また、対応ネットワークを間違えると、資金を受け取れない可能性があります。
借入前には、受け取り用ウォレットや取引所が該当ネットワークに対応しているかを必ず確認しましょう。
Clendの安全性は?
Clendでは、担保として預ける仮想通貨の管理体制として、Fireblocksの技術を導入しています。
仮想通貨担保ローンでは、担保資産の保管・管理体制が重要になるため、安全性に関する仕組みも確認しておきましょう。
ClendはFireblocksの技術、MPC・HSMによる秘密鍵管理、多要素認証や暗号化通信などを組み合わせて、担保資産の安全管理に取り組んでいます。
ただし、仮想通貨を担保にする以上、仮想通貨の下落による清算リスクは別途存在するため、安全性とリスクの両面を理解して利用することが大切です。
Clendのメリット
Clendのメリットは、購入したビットコインなどの仮想通貨を売却せずに資金を借りられる点です。
特に、BTCやETHなどの仮想通貨を長期保有している人にとっては、将来の値上がり余地を残しながら、必要な資金を確保できる選択肢になります。
主なメリットは以下の3つです。
- 仮想通貨を売らずに資金を借りられる
- 毎月返済なしで利用できる
- 税金を抑えながら資金調達できる可能性がある
仮想通貨を売らずに資金を借りられる
Clendでは、BTCやETHなどの仮想通貨を担保にして、USDCやJPYCなどを借りられます。
購入したイーサリアムなどの仮想通貨を売却する必要がないため、将来の値上がり益を狙いながら、必要な流動性を確保できる点がメリットです。
特に、長期保有を前提にしている仮想通貨を手放したくない人にとって、Clendは資産を活用しながら資金調達できるサービスといえます。
毎月返済なしで利用できる
Clendでは、借入期間中に毎月返済する必要がありません。利息は借入残高に加算され、返済時にまとめて精算する仕組みです。
そのため、毎月のキャッシュフローを圧迫しにくく、納税資金や事業資金、大きな買い物など、まとまった資金が必要な場面でも利用しやすい点が特徴です。
ただし、利息は残高に加算されるため、時間の経過とともにLTVが上昇する点には注意が必要です。
税金を抑えながら資金調達できる可能性がある
仮想通貨を売却して利益が出た場合、所得状況によっては最大55%程度の税率がかかる可能性があります。
Clendは仮想通貨を売却するのではなく、担保にして資金を借りる仕組みのため、売却による課税を避けながら資金調達できる可能性があります。
仮想通貨を売らずに必要な資金を手元に確保できる点は、Clendの大きなメリットです。
ただし、仮想通貨の税金の扱いは個人の状況によって異なるため、実際に利用する際は税理士などの専門家に確認しましょう。
Clendのデメリット
Clendは、仮想通貨を売らずに資金を借りられる便利なサービスですが、利用前に理解しておくべきデメリットもあります。
特に、価格変動による清算リスクや、最低借入額の高さには注意が必要です。
- 担保資産が清算されるリスクがある
- 最低借入額・最低担保額が高め
- 日本の登録業者ではない
担保資産が清算されるリスクがある
Clendでは、BTCやETHなどの仮想通貨を担保にして資金を借ります。
そのため、担保にした仮想通貨の価格が大きく下落すると、LTVが上昇し、一定水準に達した場合に清算される可能性があります。
また、Clendでは利息が借入残高に加算される仕組みです。時間が経つほど借入残高が増え、清算ラインに近づく可能性がある点にも注意しましょう。
最低借入額・最低担保額が高め
Clendの最低借入額は3万USDC(または500万JPYC)相当からで、最低担保額は約6万5,000USD相当からとされています。
法人・個人問わず500万円相当からの借入となっているため、少額の仮想通貨を保有している人には利用しづらいかもしれません。
Clendは、数万円〜数十万円を気軽に借りるサービスというより、まとまった仮想通貨を保有している個人投資家や法人向けのローンサービスといえます。
日本の登録業者ではない
Clendは、米国法人のR0 Inc.が提供するサービスです。日本の金融商品取引法や暗号資産交換業の登録を受けた国内サービスではありません。
海外取引所やプラットフォームを利用する際は、サービスの仕組みやリスク、適用される規制を事前に確認することが重要です。
仮想通貨の確定申告など税務上の扱いも個人の状況によって異なるため、必要に応じて専門家に相談しましょう。
Clendの評判・口コミは?
Clendは比較的新しいサービスのため、現時点では日本語の利用者の口コミは多くありません。
そのため、ここではサービス内容から見て、良い評判・悪い評判につながりやすいポイントを整理します。
良い評判・口コミ
Clendの良い評判としては、仮想通貨を売却せずに資金を借りられる点や、毎月返済が不要な点が評価されやすいでしょう。
良い口コミ・評判に繋がるポイントは、以下の通り。
- 「BTCやETHを売らずに資金を借りられるのは便利」
- 「長期保有している仮想通貨を手放さずに済むのが良い」
- 「売却による課税イベントを避けられる可能性がある点は魅力」
- 「毎月返済がないので、キャッシュフローを管理しやすい」
- 「Fireblocksを採用している点は安心材料になる」
特に、BTCやETHを長期保有している人にとっては、保有を続けながら流動性を確保できる点が魅力です。
悪い評判・口コミ
一方で、Clendは最低借入額や最低担保額が高めに設定されているため、少額で利用したい人にはハードルがあります。
- 「最低借入額が3万USDC相当からなので、少額では使いにくい」
- 「担保資産の価格が下がると清算されるリスクがある」
- 「日本の登録業者ではない点は事前に確認しておきたい」
担保資産の価格下落による清算リスクや、日本の登録業者ではない点も注意されやすいポイントです。
仮想通貨担保ローンを安心して活用するためにも、事前に条件を精査しておくことが重要です。
ClendとNexoのローン条件を比較
Clendのローン条件を理解するうえで、比較対象になりやすいのがNexoです。
Nexoも仮想通貨を担保に資金を借りられる代表的なサービスであり、「仮想通貨を売らずに借りる」という点ではClendと共通しています。
一方で、LTVや金利、最低借入額、トークン保有条件などには違いがあります。ここでは、ClendとNexoの主なローン条件を比較します。
| 比較項目 | Clend | Nexo |
| BTCのLTV | 60% | 50% |
| ETHのLTV | 60% | 50% |
| XRP・SOLのLTV | 40% | 30% |
| USDC・JPYC ・USDTのLTV | USDC・JPYC:90% | USDC・USDT:90% |
| 金利 | BTC年6.00%、ETH年7.20%、XRP・SOL年8.40%など | 年1.9%〜。地域・ロイヤルティティア・条件により変動 |
| トークン保有条件 | なし | ロイヤルティティアにより条件が変わる場合あり |
| 最低借入額 | 3万USDC(または500万JPYC)相当から | 50ドルから |
| 借入上限 | 10万USDC、または1500万JPYCまで。超過分は個別相談 | 200万ドルまで |
| 返済 | 61日目以降に全額返済可能 | 固定返済日や最低返済額なし |
| 担保資産数 | 19種類 | 100種類以上 |
Clendは、BTC・ETH・XRP・SOLなどのLTVがNexoより高めに設定されている点が特徴です。
また、金利が資産ごとに固定されており、独自トークンの保有条件なしで利用できるため、条件を比較しやすいサービスといえます。
一方で、Nexoは最低借入額が50ドルからと低く、対応資産数も100種類以上と豊富です。少額から試したい人や、幅広い銘柄を担保にしたい人にはNexoが向いています。
少額から柔軟に利用したい人にはNexo、BTCやETHなどを担保にして固定金利でまとまった資金を借りたい人にはClendが選択肢になります。
Clendがおすすめな人・おすすめしない人
Clendは、仮想通貨を売らずに資金を借りられるサービスですが、すべての人に向いているわけではありません。
最低借入額や清算リスクもあるため、自分の資産状況や利用目的に合っているかを確認することが大切です。
Clendがおすすめな人は、以下の通り。
- BTCやETHを売らずに資金を借りたい人:長期保有している仮想通貨を手放さずに、USDCやJPYCなどで資金を確保したい人に向いています。
- 税金や大きな支払いに備えて流動性を確保したい人:仮想通貨を売却せずに資金調達できるため、納税資金や不動産、車、教育費などの支払いに活用しやすいです。
- まとまった仮想通貨を保有している個人投資家・法人:最低借入額が3万USDC(または500万JPYC)相当からのため、ある程度大きな資産を保有している人に向いています。
一方、Clendをおすすめしない人は、以下の通り。
- 少額だけ借りたい人:最低借入額や最低担保額が高めなので、数万円〜数十万円を気軽に借りたい人には向いていません。
- 清算リスクを避けたい人:担保資産の価格が大きく下落すると清算される可能性があるため、価格変動リスクを取りたくない人には不向きです。
- 国内登録業者だけを使いたい人:Clendは米国法人R0 Inc.が提供するサービスであり、日本の暗号資産交換業者として登録された国内サービスではありません。
Clendは、仮想通貨を長期保有しながら資金を確保したい人に向いたサービスです。
一方で、最低利用額の高さや清算リスク、海外法人運営である点を理解したうえで利用を検討しましょう。
仮想通貨の強気相場と弱気相場でも利用のしやすさが変わるため、自身の状況に合わせて使い方を検討してください。
Clendの始め方・使い方
Clendは、申し込みから借入までオンラインで進められます。借入時は、簡単な3つのステップで完了します。
具体的な手順は、以下の通り。
①アカウント登録・本人確認
まずは、Clendの公式サイトからアカウント登録を行います。基本情報を入力し、本人確認書類を送付することで登録手続きを進めます。
②基本契約の締結
KYCが完了したら、借入条件を確認します。借入金額や金利、借入期間などを確認したうえで、基本契約を締結します。
③担保差入・着金
契約締結後、担保にする仮想通貨を指定アドレスへ送付します。担保資産の確認が完了すると、最短即日で借入金が着金します。
Clendでは、担保資産を送付してから資金が着金する流れになるため、対応通貨やネットワーク、送付先アドレスを事前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
Clendは、BTCやETHなどの仮想通貨を担保にして、USDCやJPYCなどを借りられる仮想通貨担保ローンサービスです。
仮想通貨を売却せずに資金を確保できるため、長期保有を続けたい人や、売却による課税イベントを避けたい人に向いています。
一方で、担保資産の価格下落による清算リスクや、海外法人が提供するサービスである点には注意が必要です。
Clendを利用する際は、金利やLTV、返済条件を確認したうえで、自分の資産状況に合っているか慎重に判断しましょう。








