近年、暗号資産(仮想通貨)の普及とともにウォレットの重要性が高まっており、その中でも特に注目を集めているのがトラストウォレット(Trust Wallet)です。
2018年に世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスに買収されたことで信頼性が高まり、現在では世界で1億3000万人以上のユーザーに利用されています。
多機能でありながら使いやすいインターフェースを持つトラストウォレットは初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
しかし、その便利さの一方で詐欺や不正利用のリスクも存在するため、正しい知識を身につけて安全に活用することが重要となっています。
本記事では、トラストウォレットの特徴や使い方、注意点、口コミなどを解説していきます。
トラストウォレットの次に来る最先端ウォレット
トラストウォレット(Trust Wallet)とは?
| 名称 | トラストウォレット(Trust Wallet) |
|---|---|
| 提供元 | バイナンス(2018年に買収、現在は傘下運営) |
| 対応資産 | 仮想通貨1000種類以上、NFTも対応 |
| 特徴 | オープンソース、分散型、秘密鍵を自己管理 |
| 対応環境 | iOS / Android / ブラウザ |
| ICOBench評価 | ⭐⭐⭐⭐⭐(4.3) |
トラストウォレットは、2017年にサービス開始された仮想通貨ウォレットです。
リリース当初はイーサリアム系トークンの取り扱いに特化していましたが、現在ではビットコインをはじめ、100種類以上のブロックチェーンネットワークに対応しています。
さらに、数千種類以上のアルトコインやNFTの管理が可能となっています。
2022年11月にはブラウザ版もリリースされ、スマホとPCのどちらからも利用できるようになりました。
非カストディアル(自己管理型)仮想通貨ウォレットとして、ユーザー自身が秘密鍵を管理することで、高いセキュリティレベルを実現している点が特徴です。
トラストウォレット(Trust Wallet)の特徴
トラストウォレットは多様な機能を搭載した包括的な仮想通貨ウォレットとして、現代の仮想通貨エコシステムに対応した様々な特徴を備えています。
- 幅広い仮想通貨に対応
- バイナンスとの強固な連携
- DAppsやDeFiへの簡単なアクセス
- ステーキング機能で資産を増やせる
幅広い仮想通貨に対応
トラストウォレットは、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨はもちろん、新しい仮想通貨まで幅広く対応しています。
現在では100種類以上のブロックチェーンネットワークと1000万種類以上の仮想通貨をサポートしており、ERC20、ERC721といった主要な規格のトークンを一つのアプリで管理できます。
特にソラナウォレットとして利用する場合、SOLやSPLトークンの管理が可能で、専用ウォレットと同じ機能を提供します。
また、楽天ウォレットのような企業系ウォレットとは異なり、より多種類の仮想通貨に対応している点が魅力です。
カスタムトークンの管理については、一部のトークンは自動で検出される機能がありますが、多くの場合はコントラクトアドレスの手動入力が必要です。
ミームコインなど、話題の銘柄も幅広くサポートしているため、多様な投資戦略に対応可能です。
この包括的な対応により、複数のウォレットを使い分ける必要がなく、資産管理の効率化を図れます。
バイナンスとの強固な連携
バイナンス傘下となったトラストウォレットは、同取引所との強固な連携機能を提供しています。
Binance Payとの統合により、バイナンスのファンディングウォレットから簡単に仮想通貨を転送でき、ウォレットアドレスの入力やスキャンが不要となっています。
2024年11月から、Binance Connectの統合により、法定通貨から仮想通貨への取引がさらに強化され、競争力のあるレートで200以上の仮想通貨にアクセスできるようになりました。
さらに、同プラットフォームでは、KYC認証済みのバイナンスユーザー向けに簡素化されたアクセス機能や、P2P(ピアツーピア)取引による従来の決済方法より低コストな取引オプションを提供しており、より効率的に仮想通貨取引を開始できます。
この統合により、ユーザーはより便利に資産を管理できます。
DAppsやDeFiへの簡単なアクセス
トラストウォレットはWeb3ウォレットとしても機能し、ユーザーはさまざまなDeFi活動を行えます。その主な特徴は以下の通りです。
ステーキング機能で資産を増やせる
トラストウォレットでは、24種類以上の仮想通貨でステーキングが可能で、年間利率(APR)は銘柄によって大きく異なります。
ETHで2.93%、SOLで7.45%、ATOMで16.50%、Stargazeでは24.79%という利率を提供しています。
ステーキング機能により、保有する仮想通貨を預けて報酬を得ることができ、仮想通貨投資の収益性を高めることが可能です。
トラストウォレット自体は追加手数料を徴収しませんが、各バリデーターが設定するコミッションが報酬から差し引かれる点に注意が必要です。
トラストウォレット(Trust Wallet)の始め方・使い方
トラストウォレットの導入から実際の運用まで、段階的に進めることで安全かつ効果的に利用することができます。
- アプリをダウンロードしてインストールする
- 新しいウォレットを作成する
- シークレットフレーズをバックアップする
- 生体認証(任意)を設定する
- 仮想通貨を入金する
- 送金・スワップ機能を活用する
ステップ1:アプリをダウンロードしてインストールする
まず、公式サイトまたは正規のアプリストア(App Store、Google Play)からトラストウォレットをダウンロードします。
偽アプリによる詐欺を避けるため、必ず公式リンクまたは正規ストアから直接インストールしてください。
インストール後、アプリを起動して初期設定画面に進みます。
ステップ2:新しいウォレットを作成する
アプリを開いたら「新しいウォレットを作成」を選択します。この際、6桁のパスコード(数字)を設定し、将来のアクセスに使用します。
パスコードは推測されにくい強力なものを選び、他人に知られないよう慎重に管理してください。
ステップ3:シークレットフレーズをバックアップする
アプリは12語または24語のシークレットフレーズ(リカバリーフレーズ)を生成します。このフレーズは端末を紛失・故障した際にウォレットを復元する唯一の手段です。
必ず紙に書いてオフラインで保管し、絶対に他人に教えないでください。
設定完了後、フレーズの再入力を求められるので、正確に入力してバックアップが正しく行われたことを確認してください。
ステップ4:生体認証(任意)を設定する
追加のロック解除手段として、指紋認証(Touch ID)やFace IDなど生体認証を設定できます。
これはアプリを開く際の利便性とセキュリティを向上させますが、必須ではありません。
設定は「設定」→「セキュリティ」から行います。多重認証による安全性確保が推奨されます。
D’CENTウォレットのような他のセキュリティ重視のウォレットと同様に、多重認証による安全性確保が推奨されます。
ステップ5:仮想通貨を入金する
ウォレットの準備が整ったら、「受取」機能で仮想通貨を入金します。
入金したい通貨を選択し、表示されるアドレスをコピーして送金元のウォレットや取引所に貼り付けます。
異なるネットワークを選ぶと資産が失われる可能性があるため、送金前にネットワークを必ず確認してください。
ステップ6:送金・スワップ機能を活用する
入金後は「送信」機能で他のウォレットへ送金したり、「スワップ」機能で仮想通貨を交換したりできます。
トラストウォレットは100以上のブロックチェーンと1000以上のトークンに対応しており、DAppsブラウザやステーキング機能も利用可能です。
トラストウォレット(Trust Wallet)の評判・口コミ
トラストウォレットは、シンプルで直感的な操作性、そしてBNBやSolanaのような仮想通貨をステーキングしてパッシブインカムを得られる機能が特に高く評価されています。
一方で、セキュリティやサポート体制、技術的な不具合に関する懸念も指摘されています。
ここではXやRedditの実際の口コミを見つつ、具体的にどんな評判を受けているのかを見ていきます。
良い評判・口コミ
悪い評判・口コミ
トラストウォレット(Trust Wallet)の注意点・デメリット
トラストウォレットを利用する際には、いくつかの重要な注意点とデメリットを理解しておく必要があります。
詐欺や勧誘が存在する
トラストウォレットの名前を悪用した詐欺が多数報告されています。
投資家を装った詐欺師が残高証明を要求し、新しいウォレットの作成を促して資金を騙し取る手口が確認されており、過去には約400万ドル相当の被害も発生しています。
仮想通貨のプレセールへの参加を装った偽サイトや、出金手数料を要求する偽サポートなど、様々な手法が使われているため注意が必要です。
特に、仮想通貨のエアドロップ詐欺には注意が必要です。
トラストウォレットのエアドロップ詐欺は、公式プラットフォームを模倣した偽サイトで実行され、非常によく似たドメインを使用してユーザーを騙します。
悪意のあるDAppsやスマートコントラクトへの承認により、一夜にして資金を失うケースも報告されています。
トラストウォレットには既知の詐欺師のアドレスやフィッシングサイトを警告するセキュリティスキャナー機能がありますが、完全ではないため、ユーザー自身の注意深い判断が不可欠です。
ユーザビリティとサポート体制の不足
トラストウォレットは多機能である反面、「メタマスクと比べると機能が多すぎて正直使いづらい印象を最初は持つ」との意見があります。
全ての機能を使いこなすには一定の仮想通貨知識が必要で、初心者には学習コストが高い場合があります。
日本語サポートが限定的で、問題発生時の対応が遅いとの指摘もあります。
非カストディアル型ウォレットのため、秘密鍵を紛失するとウォレットの復元ができなくなり、公式サポートでも解決できないリスクが存在します。
オープンソース特有のデメリットも
オープンソースであることは透明性の面でメリットがある一方、セキュリティの脆弱性が発見された際に悪用される可能性があります。
2022年11月に報告された「ウォレットコア」のWebAssemblyの脆弱性により、約17万ドルの被害が発生した事例があります。
コールドウォレットと比較すると、インターネットに常時接続されているホットウォレットであるため、ハッキングリスクが高いという根本的な課題があります。
プライベートウォレットとしての機能は優秀ですが、大額の資産については、より安全なハードウェアウォレットとの併用を検討することが推奨されます。
トラストウォレット(Trust Wallet)の代替ウォレット
仮想通貨ウォレットをお探しなら、評判の良いBest Walletは良い選択肢になるでしょう。特に、トラストウォレットの代替となるおすすめ仮想通貨ウォレットとして注目されています。
Best Walletは、安全性、使いやすさ、機能性のバランスがとれた仮想通貨ウォレットです。
日本語にも対応しているので、初心者から上級者まで幅広いユーザーやおすすめ仮想通貨に適したウォレットです。
Best Walletの主な特徴は以下になります。
また、Polygon Walletのような特定チェーン専用ウォレットと異なり、多様なブロックチェーンネットワークを統合管理できる利便性があります。
プレセールへの投資は、高いリターンが期待できる一方で、詐欺やプロジェクトの失敗といった高いリスクを伴います。
必ずしも大きな利益が保証されるわけではないため、投資する際は慎重に判断しましょう。
Best Walletの始め方・使い方
- アプリのダウンロード
公式サイトまたは正規アプリストアからBest Walletをダウンロードします。偽アプリを避けるため、必ず公式リンクから入手してください。 - 初期設定とウォレット作成
アプリを起動後、パスワード設定と生体認証を有効にします。シードフレーズは後から確認できないため、初期設定時に慎重に記録し、安全な場所に保管してください。 - 仮想通貨の入金
Deposit(またはReceive)タブから、受け取りたいトークンのウォレットアドレスを取得します。他のウォレットや取引所から、このアドレスに送金して入金を完了します。 - 機能の活用
入金後は、仮想通貨の購入(Buy)、売却(Sell)、送金(Send)、交換(Swap)などの基本機能が利用可能です。また、仮想通貨をクレジットカードで購入することも可能で、Apple Pay経由での購入は手数料が抑えられるためおすすめです。
まとめ
トラストウォレットは、2018年にバイナンスが買収した非カストディアル型の仮想通貨ウォレットで、200万ダウンロード以上の実績を持つ代表的なウォレットです。
マルチチェーン対応、多彩な機能、直感的なUX、アプリ内ステーキング機能など多くのメリットがある一方で、フィッシング詐欺リスクやカスタマーサポートの課題も指摘されています。
仮想通貨ウォレットを選ぶ際は、セキュリティ、機能性、サポート体制を総合的に評価することが重要です。
トラストウォレットは優れた選択肢ですが、より高度なセキュリティや機能を求める場合は、Best Walletなどの代替オプションも検討するとよいでしょう。
いずれのウォレットを選ぶにせよ、シードフレーズの安全な管理、二要素認証の設定、フィッシング詐欺への警戒といった適切なセキュリティ対策を怠らず、自己責任のもとで資産管理を行うことが何よりも大切です。




