米調査会社バーンスタインのアナリストは22日、ステーブルコイン市場に関する新たなレポートを公開した。
USDCが牽引するステーブルコイン市場の成長
レポートによると、暗号資産(仮想通貨)市場において時価総額2位のステーブルコインUSDCの採用が決済分野で急増している。
2026年の年初来の調整後取引高は2.4兆ドルに達した。これは最大手のUSDTを上回る規模となっている。
ステーブルコインの総取引高は、2024年の2,130億ドルから大きく増加した。2025年には3,750億ドルに達している。
主な成長要因は、国境を越えた決済や送金、ネオバンクなどの既存の用途が定着したことにある。この成長は、ビットコインなどの主要な暗号資産の普及とも連動している。
USDCは時価総額では2位にとどまるものの、取引高では市場をリードしている。フィンテック企業がステーブルコインの決済網への依存を強めていることが背景にある。サークルとコインベースの提携に加え、高い流動性や規制遵守の姿勢が成長を支える重要な基盤となっている。
AIと機械決済がもたらす新たな可能性
レポートでは、AIエージェントやソフトウェアによる自律的な取引である「機械決済」が、新たな用途として注目されている。
ステーブルコインは、このような自動化された決済システムに最適な手段として位置づけられている。決済インフラが成熟するにつれて、その利便性はさらに高まると予想される。
コインベースが提供するプロトコルは、30日間で約2,400万ドルから2,500万ドルの取引を処理した。
また、他の決済プロトコルも稼働を開始し、最初の1週間で5,000ドルを記録している。機械決済はまだ初期段階にあるものの、今後の成長が期待される分野として関心を集めている。
バーンスタインは、AIや機械決済をステーブルコインの基礎的な要素ではなく、将来的な成長の可能性として評価している。
仮想通貨市場全体の価格変動から切り離され、ステーブルコインは高成長の金融サービスとして独自の地位を確立しつつある。
