イーサリアムは今後オワコン?将来性や価格予想を解説 | 2025年

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銀のイーサリアムコインと価格チャート

イーサリアム(ETH)は時価総額2位の暗号資産(仮想通貨)ですが、近年価格が振るわずイーサリアムの今後には暗雲が立ち込めています。「イーサリアムってオワコンなの?」「イーサリアムの将来性は?」と気になっている方は多いでしょう。

そこで本記事ではイーサリアムの今後・将来性はもちろん、将来価格予想やオワコンと言われる理由まで、2025年最新情報を盛り込みつつ解説していきます。イーサリアムの価格を考えるうえでのヒントを散りばめてますので、是非最後までご覧ください。

Table of Contents Table of Contents
    1. トランプ関税によるイーサリアム急落
    2. トランプ大統領の次男がイーサリアムを推奨
    3. イーサリアムとビットコインの複合ETF
    1. スマートコントラクトによる自動実行
    2. 分散型アプリケーション(DApps)の土台
    3. 分散型自律組織(DAO)の基盤
    4. 非代替性トークン(NFT)のプラットフォーム
    5. 様々な用途を持つイーサ(ETH)
    1. 2015年〜2025年のイーサリアム長期チャート
    2. 2015年〜2017年:誕生から仮想通貨バブルまで
    3. 2018年〜2021年:急落からの急騰
    4. 2022年〜2023年:値動きが停滞し始める
    5. 2024年〜2025年:仮想通貨市場の活況に乗るも、依然もみ合い
    1. 競合ネットワークとの競争
    2. イーサリアム財団の問題
    3. 発行上限と半減期が無い
    4. 過去最高値を更新できない
    1. 2025年の専門家による価格予想
    2. 2026年の専門家による価格予想
    3. 2030年の専門家による価格予想
    1. 2025年のイーサリアム将来価格
    2. 2026年のイーサリアム将来価格
    3. 2030年のイーサリアム将来価格
    1. ①:Best Walletをセットアップ
    2. ②:トップ画面からイーサリアムを選択
    3. ③:購入金額を入力し、確定
Table of Contents
    1. トランプ関税によるイーサリアム急落
    2. トランプ大統領の次男がイーサリアムを推奨
    3. イーサリアムとビットコインの複合ETF
    1. スマートコントラクトによる自動実行
    2. 分散型アプリケーション(DApps)の土台
    3. 分散型自律組織(DAO)の基盤
    4. 非代替性トークン(NFT)のプラットフォーム
    5. 様々な用途を持つイーサ(ETH)
  1. Show Full Guide
    1. 2015年〜2025年のイーサリアム長期チャート
    2. 2015年〜2017年:誕生から仮想通貨バブルまで
    3. 2018年〜2021年:急落からの急騰
    4. 2022年〜2023年:値動きが停滞し始める
    5. 2024年〜2025年:仮想通貨市場の活況に乗るも、依然もみ合い
    1. 競合ネットワークとの競争
    2. イーサリアム財団の問題
    3. 発行上限と半減期が無い
    4. 過去最高値を更新できない
    1. 2025年の専門家による価格予想
    2. 2026年の専門家による価格予想
    3. 2030年の専門家による価格予想
    1. 2025年のイーサリアム将来価格
    2. 2026年のイーサリアム将来価格
    3. 2030年のイーサリアム将来価格
    1. ①:Best Walletをセットアップ
    2. ②:トップ画面からイーサリアムを選択
    3. ③:購入金額を入力し、確定

イーサリアム(ETH)の今後に関する重要ニュース

アルトコインのトップであるイーサリアムの今後を考えるうえで、気にしておきたいニュースを抜粋しました。近年イーサリアムの価格は経済イベントと密接に関わっているため、考え方も参考にしてください。

  • トランプ関税によるイーサリアム急落
  • トランプ大統領の次男がイーサリアムを推奨
  • イーサリアムとビットコインの複合ETF

トランプ関税によるイーサリアム急落

2025年2月、ドナルド・トランプ大統領が発表した新たな関税政策により、イーサリアムの価格が急落しました。イーサリアムは24時間で最大27%下落し、2135ドルまで急落。これは2021年5月以来、約4年ぶりの大幅な下落となります。

このイーサリアム暴落の主な理由は以下の通りです。

  • 経済的不確実性の増大:トランプ大統領がカナダとメキシコに25%、中国に10%の関税を課すと発表したことで、グローバル経済の先行きに対する懸念が高まった
  • インフレ懸念の増大:関税はインフレを引き起こす可能性があり、仮想通貨市場にとってネガティブな要因となる
  • リスク資産からの資金流出:仮想通貨は一般的にリスクが高い資産とみなされているため、大規模な売却が起こった

この出来事は、イーサリアムを含む仮想通貨の今後・将来性はグローバルな経済政策や地政学的な出来事に大きく影響されることを改めて示しています。

トランプ大統領の次男がイーサリアムを推奨

2025年2月3日、ドナルド・トランプ大統領の次男であるエリック・トランプ氏が自身のXアカウントで「私の意見では、今がイーサリアム(ETH)を追加するのに最適な時期だ」と投稿しました

この発言はイーサリアムの価格に即座に影響を与え、24時間で1.28%上昇し、31万8494ドルを記録しました。

エリック・トランプ氏は以前から仮想通貨に対して好意的な姿勢を示しており、自身のポートフォリオにビットコイン、イーサリアム、ソラナ、SUI仮想通貨を含んでいることを明かしています。特にイーサリアムに関しては、その技術的な可能性と将来性を高く評価しているようです。

この推奨発言の背景には、トランプ政権下での仮想通貨に対する積極的な姿勢があります。トランプ大統領はアメリカを仮想通貨の世界的なハブにする意向を示しており、仮想通貨に対するキャピタルゲイン税の撤廃や、アメリカ発の仮想通貨プロジェクトへの支援など、業界にとって有利な政策を検討しているとされています。

エリック・トランプ氏の発言は、単なる個人的な投資アドバイスではなく、トランプ政権の仮想通貨戦略の一端を示唆するものとして、業界関係者から注目されています。今後イーサリアムを含む仮想通貨市場がどのように変化していくのか、引き続き注目です。

イーサリアムとビットコインの複合ETF

米国証券取引委員会(SEC)は2025年1月30日に、Bitwise Investment Advisersが申請したビットコインとイーサリアムの複合ETFの一部を承認しました。このETFは時価総額に基づいて2大仮想通貨への投資機会を提供することを目指しています。

Bitwiseのビットコイン・イーサリアムETFは、既存のビットコインETFと同様の構造を持ち、両通貨を直接保有します。SECはNYSE Arcaの上場・取引申請を承認しましたが、取引開始にはS-1登録申請の承認も必要です。

この複合ETFが承認されることで、仮想通貨市場にとっては以下のメリットが存在します。

  • 分散投資の容易さ:1つの商品で2大仮想通貨に同時に投資できるため、ポートフォリオの分散化が簡単に実現できる
  • 規制された環境での投資:SECの承認を受けたETFを通じて投資することで、投資家は規制された安全な環境で仮想通貨市場に参加できる
  • 流動性の向上:従来の暗号資産(仮想通貨)取引所を介さずに投資できるため、機関投資家の参入が容易になり、市場全体の流動性が向上する可能性がある

この動きは親仮想通貨政権であるトランプ政権下での規制緩和の一環とも言えます。今後、他の仮想通貨を含むETFの申請も増加すると予想され、イーサリアムの今後の成長を後押しする可能性があります。

イーサリアム(ETH)とは?

イーサリアムの周りにブロックチェーンが繋がっている

通貨名 イーサ(Ether)、イーサリアム
ティッカーシンボル ETH
発行枚数 発行上限なし(年間発行量に制限あり)
発行年 2015年
コンセンサスアルゴリズム プルーフ・オブ・ステーク(PoS)
公式サイト ethereum.org

イーサリアムとは、ブロックチェーン技術を基盤とした分散型プラットフォームです。2015年に登場し、ビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨として知られています。ビットコインとの違いはスマートコントラクト機能を実装していることで、自動実行可能な契約や分散型アプリケーション(DApps)の開発が可能です。

イーサリアムのネイティブ通貨はイーサ(ETH)と呼ばれ、プラットフォーム内での取引や手数料の支払いに使用されます。2022年にはプルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)へ移行し、環境への配慮とネットワークの効率化を実現しました。

イーサリアム(ETH)の理解しておきたい特徴5つ

金のイーサリアムコインが水の上にある

イーサリアムの今後や将来価格を納得感を持って見るためには、イーサリアムが持つ特有の性質を知っておく必要があります。そこでここではイーサリアムの将来性を考えるうえで理解しておきたい特徴を5つ厳選しました。

  • スマートコントラクトによる自動実行
  • 分散型アプリケーション(DApps)の土台
  • 分散型自律組織(DAO)の基盤
  • 非代替性トークン(NFT)のプラットフォーム
  • 様々な用途を持つイーサ(ETH)

順番に解説していきます。

スマートコントラクトによる自動実行

イーサリアムの最も画期的な特徴の一つがスマートコントラクトです。これはブロックチェーン上に展開される自己実行型のプログラムで、特定の条件が満たされると自動的に実行されます。

スマートコントラクトの仕組みは「if-then」ロジックに基づいています。例えば「もし商品が届いたら、代金を支払う」というような条件をコードで記述します。この条件が満たされるとイーサリアム・バーチャル・マシン(EVM)が自動的にコントラクトを実行し、取引を完了させます。

この自動実行機能により、以下のような利点があります。

  • 中間業者の排除:取引の自動化により仲介者が不要になり、コストと時間を削減できる
  • 透明性の向上:すべての取引がブロックチェーン上に記録され、誰でも確認できる
  • セキュリティの強化:一度デプロイされたスマートコントラクトは変更不可能で、改ざんのリスクが極めて低くなる

スマートコントラクトは金融サービス、サプライチェーン管理、不動産取引など様々な分野で活用されています。例えば保険金の自動支払いや、音楽ロイヤリティの即時分配などが可能になるため、イーサリアムの今後に期待がされている中心技術です。

分散型アプリケーション(DApps)の土台

イーサリアムは、分散型アプリケーション(DApps)の開発と運用のための強力な基盤を提供しています。DAppsは中央集権的な管理者を必要とせず、ブロックチェーン上で動作するアプリケーションです。

イーサリアムの特徴であるスマートコントラクト機能を活用することで、開発者は従来のアプリケーションよりも透明性が高く、改ざんに強いDAppsを構築できます。

イーサリアムのDApps開発環境の特徴は以下の通りです。

  • オープンソース:誰でもコードを検証し改善できる
  • 分散型:単一障害点がなく高い可用性を実現
  • トークン経済:独自のトークンを発行し、インセンティブ設計が可能

具体的なDAppsの例として、分散型取引所のUniswap(ユニスワップ)や、レンディングプラットフォームのAave、NFTマーケットプレイスのOpenSeaなどが挙げられます。

イーサリアムのDApps開発環境はSolidity言語やWeb3.jsライブラリなど、開発者にとって使いやすいツールを提供しています。近年はソラナやバイナンス・スマート・チェーン、アバランチなどの競合プラットフォームも急速に成長しており、特定の用途では優位性を示しています。

しかしイーサリアムの確立されたエコシステムと継続的な開発により、2025年時点でもDApps開発の主要プラットフォームとしての地位を維持すると予想されます。

分散型自律組織(DAO)の基盤

イーサリアムは、分散型自律組織(DAO)の構築に最適なプラットフォームとして広く認知されています。DAOは中央集権的な管理者を必要とせず、コミュニティメンバーによって運営される組織形態です。

イーサリアムがDAOの基盤として優れている理由は以下の通り。

  • スマートコントラクト機能:イーサリアムのスマートコントラクトは、DAOの運営ルールをコード化し、自動実行することを可能にする
  • トークンシステム:イーサリアムのERC-20規格を利用して、DAOの運営に必要な独自トークンを簡単に発行できる
  • 透明性と信頼性:ブロックチェーン上でのトランザクションの記録により、DAOの活動が完全に透明化される

具体例として、MakerDAOはイーサリアム上で構築された代表的なDAOの一つです。MakerDAOはステーブルコインであるDAI(ダイ)の発行と管理を行っており、そのガバナンストークンであるメイカー(MKR)の保有者がプロトコルの重要な決定に参加できます。

またUniswap DAOは分散型取引所Uniswapの運営を担当し、UNIトークン保有者が提案や投票を通じてプロトコルの進化に関与しています。

イーサリアムのDAOプラットフォームとしての強みは、コミュニティ主導の意思決定、資金管理の自動化、そしてグローバルな参加を可能にする点にあります。

これにより従来の組織構造では実現困難だった、真に分散化された自律的な組織運営が可能となっています。

非代替性トークン(NFT)のプラットフォーム

イーサリアムは、非代替性トークン(NFT)市場の中心的存在としても不動の地位を確立しています。

イーサリアムのNFTプラットフォームとしての強みは、以下の3点に集約されます。

  • 高い流動性:OpenSeaやRaribleなど、大規模なNFTマーケットプレイスがイーサリアム上で運営されている
  • 相互運用性:異なるプラットフォーム間でNFTを移動・取引することが容易で、メタバース間の資産移動にも応用可能
  • 開発者コミュニティ:豊富な開発リソースと活発なコミュニティにより、革新的なNFTゲームが次々と生まれている

ERC-721やERC-1155といった標準規格を通じて、独自のNFTを簡単に作成・取引できる点も強みです。例えば世界的に有名なBAYC(Bored Ape Yacht Club)やクリプトパンクスといったコレクションは、イーサリアム上で誕生しました。

他にも具体例として、デジタルアーティストのBeepleが6900万ドルで販売したNFTアート「Everydays: The First 5000 Days」も、イーサリアム上で作成・取引されました。

このようにイーサリアムは、NFTの創造性と価値を最大限に引き出すプラットフォームとして、重要な役割を果たしています。

様々な用途を持つイーサ(ETH)

イーサリアムのネイティブ通貨であるイーサ(ETH)は、単なる決済手段を超えた多様な用途を持つことが大きな特徴です。その汎用性の高さからイーサリアムエコシステム内で重要な役割を果たしています。

ETHの主な用途は以下の3つです。

  • ネットワーク手数料(ガス代)の支払い
  • 分散型金融(DeFi)サービスでの利用
  • NFTの取引

まず、ETHはイーサリアムネットワーク上でトランザクションを実行する際のガス代として使用されます。複雑なスマートコントラクトを実行する場合、より多くのガス代が必要となります。

次にDeFiプラットフォームでの活用が挙げられます。例えばAaveやCompoundといったプロトコルでは、ETHを担保として借入を行ったり、流動性を提供してイールドファーミングに参加したりすることができます。

NFTマーケットプレイスでの取引にもETHが広く使用されています。デジタルアートや仮想土地などのNFTを購入する際、多くの場合ETHが決済手段として選ばれます。

このようにイーサ(ETH)はイーサリアムエコシステムの「燃料」として機能しながら、様々な画期的なアプリケーションやサービスを支える重要な役割を担っています。その多様な用途がイーサリアムの価値を強化し、仮想通貨市場での地位を確立する一因となっているのです。

イーサリアム(ETH)の価格推移

イーサリアムコインとパソコン上のチャート

ここからはイーサリアム(ETH)の価格推移をCoinMarketCapのチャートを引用しつつ振り返っていきます。イーサリアムの将来価格を考えるうえで、過去の価格がどんな要因でどう動いたかを知ることはとても大切なため、このセクションで復習しておくようにしましょう。

ここでは分かりやすさを考えて、まずは全体チャートで解説し、その後各年代のキーとなる事象について解説していきます。5年単位のチャートだとイーサリアムの動きが分かりにくいため、あえて細かく分割しています。

  • 2015年〜2025年のイーサリアム長期チャート
  • 2015年〜2017年:誕生から仮想通貨バブルまで
  • 2018年〜2021年:急落からの急騰
  • 2022年〜2023年:値動きが停滞し始める
  • 2024年〜2025年:仮想通貨市場の活況に乗るも、依然もみ合い

2015年〜2025年のイーサリアム長期チャート

イーサリアムチャート-全期間

イーサリアムの価格は2015年の立ち上げから2025年までに劇的な成長を遂げました。草コインから始まったイーサリアムの初期価格は2015年7月の0.75ドルから始まり、2017年末には1400ドルを突破する急成長を見せます。この急騰は仮想通貨ICOブームとスマートコントラクト技術への期待が主な要因でした。

その後、2018年から2020年初頭にかけて100ドル〜300ドルの範囲で推移する調整期を経験します。2020年後半からDeFiとNFTの台頭により再び上昇トレンドに転じ、2021年11月には過去最高値の4786ドルを記録しました。

2022年から2023年にかけては、マクロ経済の悪化やFTX破綻の影響を受け下落しましたが、2024年には機関投資家の参入やイーサリアムのアップグレードにより再び上昇。2025年2月は3000ドル付近でのもみ合い推移が続いています。

ここから各年代ごとのキーポイントを解説していきます。

2015年〜2017年:誕生から仮想通貨バブルまで

イーサリアムチャート-2017年

イーサリアムは2015年7月30日に誕生し、当初は1ETH=0.75ドル程度でした。2016年初頭まで1ドル以下で推移していましたが、スマートコントラクト技術への期待から徐々に価格が上昇。2016年3月には10ドルを突破し、6月には一時20ドル台まで上昇しました。

2017年に入ると、ICO(新規仮想通貨公開)ブームの到来により急激な価格上昇が始まりました。イーサリアムはICOの基盤として広く利用され、需要が急増。1月に10ドルだった価格は6月には400ドルを超え、40倍以上の急騰を記録しました。

年末にかけてイーサリアムはさらに勢いを増し、12月に800ドルを突破。2018年1月には史上最高値となる1400ドルに到達しました。この急騰の背景には以下が挙げられます。

  • アルトコインの隆盛モナコインの今後などに注目が集まり、新規投資層が日本国内で大量流入
  • 主要メディアでの喧伝:仮想通貨億り人が発生し、国内の主要メディアで盛んに報道された結果、市場が盛り上がった

イーサリアムはわずか2年半で1800倍以上の価格上昇を遂げ、仮想通貨市場の主要プレイヤーとしての地位を確立した年となりました。

2018年〜2021年:急落からの急騰

イーサリアムチャート-2021年

2018年から2021年にかけて、イーサリアムの価格は劇的な変動を見せました。2018年1月、イーサリアムは過去最高値の約1400ドルを記録しましたが、その後急落し年末には約80%下落して130ドル台まで下がりました。

この急落の主な要因は以下が挙げられます。

  • ICOブームの終焉
  • 規制環境の不確実性
  • 全体的な仮想通貨市場の冷え込み

2019年と2020年は比較的安定した期間で、イーサリアムは100〜300ドルの範囲で推移しましたが、2020年後半から2021年にかけてイーサリアムは再び急上昇し始めます。

この上昇の背景には以下の要因がありました。

2021年11月には仮想通貨バブルに乗り、リップル(XRP)など主要アルトコインが上昇するなか、イーサリアムは過去最高の4891ドルを記録。特にEIP-1559の導入によるトークノミクスの変更が、イーサリアムの価値上昇に大きく貢献しました。

2022年〜2023年:値動きが停滞し始める

イーサリアムチャート-2023年

2022年から2023年にかけて、イーサリアムの価格は停滞期に入りました。2021年11月に記録した過去最高値4800ドル超えから大きく下落し、1000ドル〜3000ドルの範囲で推移しました。

この停滞の主な要因は以下の通りです。

  • マクロ経済環境の悪化:インフレや金利上昇により、リスク資産全般が売られる展開となった
  • 規制環境の不透明さ:各国の仮想通貨規制強化の動きが投資家心理を冷やした
  • 競合プロジェクトの台頭:ソラナなどより高速で低コストのブロックチェーンがイーサリアムのシェアを脅かし始めた

一方で、2022年9月に実施された大型アップグレード「マージ」は、イーサリアムの長期的な価値向上につながると期待されています。2023年後半には米国の利下げ観測も相まってイーサリアムは緩やかな回復基調に転じ、2000ドル台を回復しました。

この期間のイーサリアムは、短期的な投機から長期的な価値への移行期にあったと言えるでしょう。

2024年〜2025年:仮想通貨市場の活況に乗るも、依然もみ合い

イーサリアムチャート-2025年

2024年から2025年にかけて、イーサリアムの価格は仮想通貨市場全体の活況に乗って、上昇傾向を示しました。2024年初頭には3300ドル台だった価格が、2025年2月には4000ドルを超える水準まで上昇しています。

この価格上昇の主な要因として以下が挙げられます。

  • 2024年7月に米国SECがイーサリアムのスポットETFを承認し、機関投資家の参入が加速
  • 2024年11月の米国大統領選でドナルド・トランプ氏が再選、仮想通貨に友好的な政策への期待が高まる
  • 2025年3月に予定されているイーサリアムのネットワークアップグレード「Pectra」への期待

特にトランプ氏の大統領選勝利はミームコインを含む多様な仮想通貨の価格上昇の強力な後押しとなりました。

しかしイーサリアムの価格上昇率は今後が期待されるリップルなど他の主要仮想通貨に比べると控えめで、依然としてもみ合いの状態が続いています。これにはイーサリアムのオンチェーン収益の減少や、インフレ圧力の懸念が影響しているとされています。

「イーサリアムはオワコンである」と言われる原因になっているため、今後ビットコインを超える利回りを出せるかが2025年の焦点となります。

イーサリアム(ETH)の今後・将来性は?オワコンなの?

イーサリアムの冬。雪に埋もれたコイン

イーサリアムの価格は長期にわたってビットコインやソラナに劣後しており、「イーサリアムはオワコンだ、将来性が無い」と言われ始めています。そこでここではオワコンと言われる理由を大きく4つご紹介。

  • 競合ネットワークとの競争
  • イーサリアム財団の問題
  • 発行上限と半減期が無い
  • 過去最高値を更新できない

競合ネットワークとの競争

イーサリアムは依然として最大のスマートコントラクトプラットフォームですが、競合ネットワークからの挑戦は激化しています。ソラナやカルダノなどの「イーサリアムキラー」と呼ばれる新興ブロックチェーンは、より高速で低コストの取引を提供し、開発者やユーザーの注目を集めています。例えば話題になったSTEPN(ステップン)とはソラナをメインチェーンにしたアプリです。

一方でイーサリアムも積極的に開発を続けることで競争力を維持しています。2025年に予定されているPectraアップグレードは、イーサリアムの将来性を大きく左右する重要な更新となります。

Pectraは以下の改善を実現します。

  • スケーラビリティの向上:取引処理速度の向上とガス代の削減
  • セキュリティの強化:新しい暗号技術の導入
  • 開発者体験の改善:新しいプログラミング言語とツールの追加

さらにイーサリアムはレイヤー2ソリューションの開発を積極的に推進しており、OptimismやArbitrumなどのプロジェクトがスケーラビリティの問題に取り組んでいます。これらの取り組みによりイーサリアムは競合ネットワークに対して優位性を維持し、DeFiやNFTなどの分野でのリーダーシップを強化しています。

イーサリアムの価格は長期にわたって停滞していますが、今後もオワコンだと言われ続けるかはPectraアップグレード次第とも言えるでしょう。

イーサリアム財団の問題

イーサリアム財団に関する問題も、イーサリアムがオワコンであると言われる所以になっています。最も顕著な問題は、財団による定期的なETH売却です。2025年1月だけで300ETH(約98万ドル相当)を売却し、これがイーサリアムの価格に下落圧力をかけているとの批判が高まっています。

また、財団のリーダーシップに対する不満も表面化しています。特に執行役員のアヤ・ミヤグチ氏の辞任を求める声が上がっており、ヴィタリック・ブテリン氏が彼女を擁護する事態となっています。

さらに財団の運営の透明性不足も指摘されています。具体的には以下の通り。

  • 資産管理戦略の不透明さ
  • DeFiエコシステムへの関与不足
  • イーサリアムのアップグレードの遅れ

これらの問題に対処するためブテリン氏は財団の改革を約束しましたが、具体的な計画はまだ明らかにされていません。イーサリアム財団の今後の対応もイーサリアムの将来性に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。

発行上限と半減期が無い

イーサリアムはビットコインとは対照的に、供給量に上限を設けていません。この特徴により、イーサリアムは市場の需要に応じて柔軟に供給を調整できる独自の経済モデルを持っています。

半減期も存在しないため、一見デフレを促進する機能が無いように見えます。これが「イーサリアムはビットコインと違い価値が上がりにくくオワコンだ」と言われる理由となっています。

しかし、発行上限と半減期が無いことが直接的にイーサリアムの価値を低下させるわけではありません。むしろイーサリアムは最近のアップグレードにより、供給自体は減少傾向にあります。

特に注目すべきは以下の点です。

  • EIP-1559の導入により、取引手数料の一部が焼却され、供給が減少
  • イーサリアム2.0への移行に伴うステーキングによる一時的な供給減少
  • デフレ圧力がかかることによる潜在的な価値上昇

これらの要因により、イーサリアムは発行枚数に制限がなく半減期もないにもかかわらず、独自の価値維持メカニズムを持っています。

この仕組みはあまり投資家に浸透していないため、イーサリアムは今後こういった側面を積極的に押し出していく必要があるでしょう。

過去最高値を更新できない

イーサリアムがオワコンで将来性が無いと言われる理由は様々ありますが、一番はイーサリアムが2025年2月現在、過去最高値である4891ドルを更新できていないことにあります。2024年から2025年にかけて、ビットコインが新たな最高値を記録し、ソラナなどの競合も大幅な上昇を見せる中、イーサリアムの価格上昇は相対的に鈍い状況です。

この背景には以下の要因が考えられます。

  • レイヤー2ソリューションの普及:イーサリアム本体よりも、その上に構築されたレイヤー2プロトコルへの注目度が高まる
  • 機関投資家の慎重姿勢:イーサリアムETF承認にも関わらず、大規模な資金流入が限定的

特にイーサリアムETFは期待が大きかっただけに、失望感も大きくなっています。イーサリアムETFにはステーキング収益が含まれていないのと、ビットコインのデジタルゴールドほど物語性が強くないことなどが理由として挙げられています。

イーサリアム自体の開発は着実に進んでおり、2025年後半に予定されているアップグレード「Pectra」への期待も高まっています。またDeFiやNFT市場におけるイーサリアムの優位性は依然として強く、長期的な成長ポテンシャルは健在であるため、価格に反映できるかが今後イーサリアムが超えるべき壁となります。

イーサリアムの様々な将来価格予想 | 2025年〜2030年

様々なコインの上に立つイーサリアム

イーサリアムの将来価格予想に関しては様々な機関やアナリストが発表しています。AIによるイーサリアム価格予想も存在するため、ここではいくつか抜粋してご紹介します。

2025年の専門家による価格予想

イーサリアムの2025年の価格予想について、複数の権威ある機関や専門家が興味深い見解を示しています。

以下に主な予測をまとめました。

  • 大手金融機関スタンダードチャータード銀行のアナリスト、ジェフ・ケンドリック氏は、2025年末までにイーサリアムが1万4000ドルに達する可能性があると予測
  • 資産運用会社VanEckはより控えめな予想を立てており、2025年のイーサリアムの最高価格を6000ドルと見込んでいる
  • 仮想通貨情報サイトCryptoQuantは、2025年のイーサリアムの価格が5000ドルに到達すると予測

また、AI予想サイトPricePredictionによれば、イーサリアム価格は2025年に以下のようになると予測しています。

  • 最低価格:4436ドル
  • 最高価格:5211ドル
  • 平均価格:4557ドル

2026年の専門家による価格予想

2026年のイーサリアム価格については以下の通りです。

  • 投資調査会社Finderの専門家パネルは、2026年のETH価格が平均6100ドルに達すると予測
  • 仮想通貨取引所Changelly社の分析によると、2026年のETHの最低価格は5226ドル、平均価格は5375ドル、最高価格は6275ドルと予想
  • 仮想通貨情報サイトCoinCodexは、2026年のETH価格は最低3512ドル、最高1万2592ドルの広い範囲を予測

PricePredictionによるAI予想では、2026年のイーサリアムの将来価格は以下の通りとなっています。

  • 最低価格:6439ドル
  • 最高価格:7584ドル
  • 平均価格:6622ドル

2025年の予想と比較すると、約45%の価格上昇が見込まれています。

2030年の専門家による価格予想

イーサリアムの2030年の価格予想は、専門家や機関によって大きく異なります。

  • VanEckの分析によると、イーサリアムの価格は2030年までに1万1849ドルに達する可能性を指摘。この予測はキャッシュフロー予測と完全希薄化後評価(FDV)計算に基づく
  • Finderの専門家パネルはイーサリアムの価格は2030年までに平均2万3372ドルに達すると予想
  • ARK InvestのCEOキャシー・ウッド氏はイーサリアムの価格が2030年までに16万6000万ドルに達する可能性があると予測

PricePredictionによるAI予想での2030年イーサリアム価格は以下の通り。

  • 最低価格:28794ドル
  • 最高価格:33947ドル
  • 平均価格:29800ドル

この予測では、2030年までにイーサリアムの価格が現在から大幅に上昇する可能性が示唆されています。

ICOBenchによるイーサリアム将来価格予想 | 2025年〜2030年

ここからは本サイトICOBenchによるイーサリアム価格予想を発表します。ビットコインから柴犬コインの今後まで様々なタイプの仮想通貨価格を予想している専門家によれば、イーサリアムは2025年〜2030年、以下の価格になることが推定されます。

  • 2025年のイーサリアム予想価格:2170ドル〜7990ドル
  • 2026年のイーサリアム予想価格:2990ドル〜7800ドル
  • 2030年のイーサリアム予想価格:2000ドル〜26000ドル
最低価格 平均価格 最高価格
2025 2170ドル 4330ドル 7990ドル
2026 2100ドル 3700ドル 7800ドル
2030 2000ドル 12000ドル 26000ドル

ここからは2025年、2026年、2030年の価格予想の根拠を説明していきます。

2025年のイーサリアム将来価格

2025年のイーサリアム価格を決定づける要因の一つは、仮想通貨バブルが到来するか否かです。一般的に仮想通貨バブルでは最初にビットコイン価格が上がり、その後アルトコインが上昇する傾向にあるため、イーサリアムが2025年予想最高値である7990ドルにトライするのは2025年秋頃であると予想します。

また最高価格に到達するために、イーサリアムETFに企業からの資金流入が起こることは必須条件です。現状イーサリアムETFは資金の流入と流出を繰り返している状態ですが、アメリカの各州が進めるビットコイン戦略備蓄が前向きに進めば、イーサリアムETFへの資金流入も見込まれるでしょう。

逆にイーサリアムが2025年に最低価格である2170ドルをつけるシナリオとしては、競合仮想通貨への出遅れが挙げられます。ソラナやAIエージェント仮想通貨など魅力的なコインが多い中で、イーサリアムに思ったより資金が流入しないケースも考えられます。イーサリアム財団の売り圧力も踏まえてこの価格にしています。

イーサリアムETF取引初日のような盛り上がりが再び起こるかに注目です。

参考:米イーサリアムETF取引開始 初日売買代金は1500億円超

2026年のイーサリアム将来価格

2026年のイーサリアムの将来価格は再び仮想通貨バブルに左右されることになると予想します。ビットコインはアメリカの戦略備蓄の対象であるためバブル崩壊後に大きく値崩れすぐ可能性はあまり大きくないと予想しているものの、イーサリアムに関しては個人や企業が大部分を保有しており、2026年は大きく値を下げる可能性があります。

一方でイーサリアムのアップデートやイーサリアム財団への改革が進むことで、イーサリアム投資が熱を帯びた場合は、2026年イーサリアムは最高価格7800ドルに到達すると予想します。逆にイーサリアムにネガティブなニュースが続いた場合は2100ドルまで暴落する可能性もあります。

2030年のイーサリアム将来価格

価値の保存手段であるビットコインと違い、イーサリアムはプラットフォームがメインであるため、どれほどイーサリアムネットワークが利用されているかが2030年のイーサリアム価格を決定すると予想します。

イーサリアムが競合コインを退けて圧倒的なアルトコイントップの座を堅守し、イーサリアムETFに資金が流入し続ければ、2030年イーサリアムの将来価格は26000ドルも有り得ると予想。逆に2030年に競合コインにシェアを奪われ、オワコンであるというムードが漂っている場合は最低価格2000ドルと予想します。

イーサリアム(ETH)の買い方・購入方法 | 簡単3ステップ

best walletのファーストビュー2024年12月版

ここからはイーサリアムの簡単な買い方をご紹介。ここでは最も簡単ですぐ購入ができる仮想通貨ウォレット「Best Wallet」を使用した購入方法を解説します。

  1. Best Walletをセットアップ
  2. トップ画面からイーサリアムを選択
  3. 購入金額を入力し、確定

①:Best Walletをセットアップ

まずはBest Walletアプリをダウンロードして、設定します。ダウンロードは偽ウォレットアプリを避けるために必ず本サイト上のリンクから行ってください。

設定の流れは以下の通り。

  1. アプリを開き、「Get Started」をタップ
  2. メールアドレスを入力して登録
  3. 強力なパスワードを設定
  4. 2段階認証(2FA)を有効に
  5. 生体認証(Face IDやTouch ID)を設定
  6. シードフレーズ(リカバリーフレーズ)が表示されるので、安全な場所に書き留める

KYC(本人確認)不要であるため、ここまで5分以内で設定完了します。

②:トップ画面からイーサリアムを選択

best walletのトップ画面のイーサリアム選択

アプリを開き、トップ画面に表示されている「Ethereum」をタップしてください。

その後、「Buy」と表示されているボタンをタップします。

best walletでbuyをタップ

③:購入金額を入力し、確定

best walletで購入金額を確定し、イーサリアム購入

最後に購入金額を入力し、支払い方法を確認したら、「Buy ETH」をタップすることで、イーサリアムの購入が完了します。

Best Walletを使えば仮想通貨の購入から保管まで一括で行ってくれるため、国内取引所を利用するよりも簡単でおすすめです。

メタマスクを超える機能性と安全性を誇り、今後多様なチェーン展開と分析機能、デリバティブ取引機能も実装予定のため、このタイミングで取得しておきましょう。

まとめ

本記事ではイーサリアム(ETH)の今後・将来性はもちろん、将来価格予想やオワコンと言われる理由まで、2025年最新情報を盛り込みつつ解説してきました。

イーサリアムの将来価格予想を再度まとめると、以下の通り。

  • 2025年のイーサリアム予想価格:2170ドル〜7990ドル
  • 2026年のイーサリアム予想価格:2990ドル〜7800ドル
  • 2030年のイーサリアム予想価格:2000ドル〜26000ドル

イーサリアムの将来性を考えるうえでキーとなるのは、イーサリアムETFへの資金流入や競合との技術競争、財団の運営体制、そしてアメリカ政府の経済政策などが挙げられます。

さらに先であるイーサリアムの10年後の価格となると、より多様な変数が絡んでくるため、予測は困難です。

一方で本サイトがおすすめしているプレセール仮想通貨はよりシンプルな値動きをしています。全て上場予定の仮想通貨であるため、まだ市場に晒されておらず、今後の伸びしろが大きい銘柄のみを精選しています。イーサリアムは過去1000倍になった仮想通貨ですが、ここから大きく値上がり益を得るには限定セールの段階で掴んでおくことが大切です。イーサリアムで大きく稼げた人もICO段階から投資できた人でした。

本サイトICOBenchにはイーサリアム以上に可能性を秘めた多様なおすすめ仮想通貨を掲載しているため、是非そちらの記事も投資の参考にしてみてください。

イーサリアムの今後に関するよくある質問

ビットコインとイーサリアム、買うならどっち?

イーサリアムが高騰している理由は何ですか?

イーサリアムの価格は2025年にはいくらになりますか?

イーサリアムはどこまで上がる?

イーサリアムは1000万になる?

By 石井 正悟

ICOBenchライター。金融業界での経歴を活かし、2021年より株式や仮想通貨、先行セール分析を開始。複数の大手メディアでクリプトライターとして従事し、金融とクリプト業界両方の最新情報に明るい。個人メディア「しょーごログ」にて400記事以上を執筆し、数万PVを誇る。