イーサリアム、ステーブルコイン供給急増|12カ月で849億ドル

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イーサリアムのロゴを中心に、ステーブルコインのデータが流れ込む

イーサリアム(ETH)上のステーブルコイン供給量は、過去12カ月で849億ドル増加した。これは、他の全ブロックチェーンの合計成長額を上回る規模だ。

この1年でステーブルコイン市場全体は72%拡大し、時価総額は3000億ドル(約46兆2000億円)に迫っている。

市場では、テザー社のUSDTとサークル社のUSDCが85%超のシェアを占めている。

成長を支える複数の要因

イーサリアムの優位性は、いくつかの要因によって支えられている。

まず、サークル社のUSDCが8月に94億ドル増加し、DeFi分野での存在感を強めた。

また、バイナンスのキャンペーン施策により、10億ドル超のUSDTが新たに預け入れられた。

さらに、EthenaのUSDeは複数のDeFiプロトコルを組み合わせた、ループ戦略によって急成長している。

バイナンスがトロン(TRX)からイーサリアムへ流動性を再配分したことも、イーサリアムの市場優位を強める要因となった。

PlasmaやMiniPayといった新たなプラットフォームの登場も、個人ユーザーの取引を促進し、エコシステムの強化につながっている。

金融インフラへの進化と今後の展望

ステーブルコインは現在、単なる決済手段にとどまらず、より広範な金融インフラへと進化している。

アルテミスは、ステーブルコインが決済、デビットカード、貯蓄ツールといった銀行機能に近づいていると指摘する。

その一例として、ソラナ(SOL)上のプラットフォームSquadsだ。現在、20億ドル超の資産を管理しており、これは同チェーンのステーブルコイン供給量の15%にあたる。

また、AI企業への融資にステーブルコインを活用する新しいモデルも登場している。

市場の将来性については、ポジティブな見方が多い。コインベースのアナリストは、ステーブルコイン市場が28年までに1兆ドルを超えると予測している。

10日時点のデータでは、イーサリアムに1億2782万ドルの純流入が確認され、投資家の信頼回復が示された。

デリバティブ市場の取引高も増加しており、市場参加者の関心が高まっていることがうかがえる。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。