米国の現物ビットコインETFは31日、約96億円の週間純流出を記録した。
マクロ経済の動向が資金流出の背景に
7月27日から31日までの1週間で、米国のビットコイン(BTC)現物ETFから約6,153万ドル(約96億6,021万円)が流出した。
これまで3週連続で純流入が続いていたが、その流れが途切れる結果となった。
資金流出の主な要因として、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定が挙げられる。FRBは政策金利を3.50%から3.75%に据え置くことを決定した。
市場金利の上昇を背景に、投資家はリスク資産への警戒感を強めたとみられる。
日次の動きを見ると、週の前半は穏やかな流出にとどまっていた。30日には約2億3,313万ドル(約366億141万円)の大規模な流入があった。
しかし、週末の31日に約2億6,500万ドル(約416億500万円)が急激に流出した。短期的な利益確定の動きが強まったと考えられる。
個別のファンドでは、ブラックロック(BlackRock)の提供する商品に資金が集まった。
一方で、フィデリティ(Fidelity)やグレースケール(Grayscale)などの商品からは大規模な資金抜けが発生している。
アルトコインETFは明暗が分かれる
ビットコインが苦戦する中、暗号資産(仮想通貨)の他の銘柄では異なる動きが見られた。
イーサリアム(ETH)現物ETFは、同期間に2,742万ドル(約43億494万円)の純流入を記録した。これで4週連続のプラスとなり、安定した需要を集めている。
その他のアルトコインも堅調な推移を見せた。ソラナ(SOL)現物ETFは282万ドル(約4億4,274万円)、現物XRP ETFは1,486万ドル(約23億3,302万円)の純流入となった。
特定の銘柄に対して、投資家が選別して資金を振り向けている様子がうかがえる。
一方で、現物ハイパーリキッド(HYPE)ETFからは1,475万ドル(約23億1,575万円)が流出した。価格変動リスクが高いとされる銘柄からは、資金を引き揚げる動きが続いている。
7月全体で見ると、ビットコインETFは依然として純流入を維持している。今回の週間データは、回復基調の中での一時的な調整局面と捉えることもできる。
