イーサリアム(ETH)上のステーブルコイン供給量は、過去12カ月で849億ドル増加した。これは、他の全ブロックチェーンの合計成長額を上回る規模だ。
この1年でステーブルコイン市場全体は72%拡大し、時価総額は3000億ドル(約46兆2000億円)に迫っている。
市場では、テザー社のUSDTとサークル社のUSDCが85%超のシェアを占めている。
成長を支える複数の要因
In the past 12 months, @ethereum added $84.9B in stablecoins.
Every other chain combined: $48B. pic.twitter.com/dZAeiN7CU9
— Artemis (@artemis) November 9, 2025
イーサリアムの優位性は、いくつかの要因によって支えられている。
まず、サークル社のUSDCが8月に94億ドル増加し、DeFi分野での存在感を強めた。
また、バイナンスのキャンペーン施策により、10億ドル超のUSDTが新たに預け入れられた。
さらに、EthenaのUSDeは複数のDeFiプロトコルを組み合わせた、ループ戦略によって急成長している。
バイナンスがトロン(TRX)からイーサリアムへ流動性を再配分したことも、イーサリアムの市場優位を強める要因となった。
PlasmaやMiniPayといった新たなプラットフォームの登場も、個人ユーザーの取引を促進し、エコシステムの強化につながっている。
金融インフラへの進化と今後の展望
ステーブルコインは現在、単なる決済手段にとどまらず、より広範な金融インフラへと進化している。
アルテミスは、ステーブルコインが決済、デビットカード、貯蓄ツールといった銀行機能に近づいていると指摘する。
その一例として、ソラナ(SOL)上のプラットフォームSquadsだ。現在、20億ドル超の資産を管理しており、これは同チェーンのステーブルコイン供給量の15%にあたる。
また、AI企業への融資にステーブルコインを活用する新しいモデルも登場している。
市場の将来性については、ポジティブな見方が多い。コインベースのアナリストは、ステーブルコイン市場が28年までに1兆ドルを超えると予測している。
10日時点のデータでは、イーサリアムに1億2782万ドルの純流入が確認され、投資家の信頼回復が示された。
デリバティブ市場の取引高も増加しており、市場参加者の関心が高まっていることがうかがえる。
