香港のアベニール・グループは14日、6月末時点でiShares Bitcoin Trust(IBIT)の保有数を1655万株(約1兆4850億円)まで拡大していたことを明らかにした。
IBITの保有数は5月時点の1470万株から12.1%増加しており、アベニールはアジアの機関投資家として最大規模のビットコイン(BTC)ETF保有者となった。
同社のポートフォリオの約9割は暗号資産(仮想通貨)関連で構成されており、ビットコインETF保有額は13億ドルを超える。
ビットコイン価格上昇とETF市場の拡大
ビットコインは3月に1BTC=約8万2511ドルまで上昇し、その後も高値圏で推移している。この価格上昇が保有価値の拡大につながっている。
ブラックロックが運用するIBITは、5月時点で運用資産が640億ドルを突破。ブルームバーグ・インテリジェンスは「歴史的に最も成長の早いETFの一つ」と評価している。
SECによるスポット型ビットコインETFの承認は、規制下での仮想通貨取引を可能にし、市場の信頼性向上につながった。
さらに、機関投資家による13F報告の公開が進み、ETFを通じた仮想通貨への関与が可視化されることで、信任票の役割も果たしている。
広がる機関投資家の参入
アベニールのほか、他の大手金融機関でもビットコインETFの保有拡大が進んでいる。
ゴールドマン・サックスはIBITを3080万株以上保有し、ブレバン・ハワードは第2四半期に3750万株まで拡大させたことが明らかになっている。
米市場では5月15日に約2億9500万ドルの資金流出があったものの、スポット型ビットコインETF全体の保有BTCは約118万枚に達している。
これは、供給済のビットコイン全体(約1900万枚)のうち約5.6%に相当する。
アベニール・グループは、2024年末の1130万株から段階的に保有を増やし、今回の開示で過去最大規模となった。
市場関係者は、同社の戦略的な積み増しが他の機関投資家にも影響を与える可能性があり、今後もビットコインETFの利用が拡大するとみている。
さらに、ビットコインに加えてイーサリアム(ETH)など主要アルトコインを対象としたETFの登場も検討されている。
