グーグルクラウド(Google Cloud)は27日、機関投資家向けに設計した新たなレイヤー1ブロックチェーンGoogle Cloud Universal Ledger(GCUL)の詳細を公開した。
このプロジェクトは25年3月、CMEグループとの共同パイロットで初めて公表された。
現在、GCULはプライベートテストネット段階にあり、グーグルが金融インフラ分野に本格参入する動きを示している。
GCULが目指す信頼できる中立性
GCULは、特定の企業エコシステムに依存せずに決済や金融商品に活用できる、中立的なインフラを目指す。
グーグルクラウドのリッチ・ウィッドマンWeb3戦略責任者はLinkedInに投稿し、GCULが独立したレイヤー1ブロックチェーンであることを明らかにした。
投稿の中で「テザーはサークルのブロックチェーンを使わないだろうし、アディエンはストライプを使わないだろう」と述べ、金融機関が特定企業のインフラに依存することへの業界の懸念を指摘した。
ウィッドマン氏は、こうした状況を踏まえた中立的なインフラの必要性が、GCUL設計の背景にあると説明している。
GCULは、グーグルの信頼性と既存インフラを活用して構築されており、Pythonベースのスマートコントラクトに対応。金融機関にとって導入しやすい設計となっている。
また、従来のパブリックブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)ネイティブのインフラとは異なり、GCULは規制とプライバシーを重視する金融機関のニーズに特化している。
GCULの戦略的立ち位置
GCULは、債券やファンド、担保などのデジタル資産の管理基盤として、従来の金融の非効率を解消することを目指している。
イーサリアム(ETH)が分散化を重視するのに対し、GCULは規制やプライバシーを重視する機関投資家向けのプライベートネットワークだ。
グーグルクラウドはCMEグループと提携し、統合テストも完了。26年の商用ローンチに向け、市場での試行を進めている。
このような動きは、機関投資家による仮想通貨投資が新たな段階に入ったことを示している。
