ステーブルコイン発行と資産運用を手がけるDeFiプラットフォームのストリーム・ファイナンスは4日、全ての入出金を一時停止すると明らかにした。
外部運用会社が管理する資産で9300万ドルの損失が発覚したことが原因とされる。
損失は3日に報告され、同社は国際法律事務所パーキンス・コイーに調査を依頼し、暗号資産(仮想通貨)分野に詳しい弁護士が担当する。
ステーブルコインが70%下落
ストリーム・ファイナンスは流動性資産の引き揚げを進めており、近く完了見込みとし、「追加情報は定期的に提供する」と発表した。
損失発表の前日には、自社ステーブルコインのステークド・ストリーム米ドル(XUSD)がペッグを外れ、0.51ドルまで下落。ドルとの連動を約70%失う事態となり、損失との関連性が指摘されている。
同社は損失の詳細や外部運用会社の名称を明らかにしていない。取引停止措置は継続中で、保留中の入出金も再開時期は未定となっている。
複数のDeFiプロトコルに波及リスク
ストリーム・ファイナンスの損失により、他のDeFiプロトコルへの波及リスクも指摘されている。
なかでも、イーサリアム(ETH)を基盤とする複数のプロトコルが資金供給や担保構造で接続されており、エコシステム全体への影響も懸念されている。
エリクサーのdeUSDプロトコルは、ストリームに6800万ドルのUSDCを貸し付けており、準備金の65%を占める。ストリームは法的審査が終わるまで返済を停止すると通知した。
さらに、トゥリーブのscUSDステーブルコインや、ミスラス、サイロ、オイラーなど複数のプロトコルを巻き込んだ貸付ループにも影響が及ぶと専門家は見ている。
ヴァーラモアやMEVキャピタルも一部ポジションを保有している。
損失が間接的に数億ドル規模の担保ポジションに波及する恐れがあり、業界アナリストは「リスクの全体像は未解明」と警鐘を鳴らしている。
