米大手証券会社チャールズ・シュワブは7月18日、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物取引を開始する計画を明らかにした。
既存口座でBTC・ETH取引が可能に
今回の計画では、証券口座を通じて暗号資産(仮想通貨)の現物取引を可能にし、デジタル資産サービスの拡充を図る。
新サービスにより、顧客は既存の証券口座内で株式などの従来資産と並行して仮想通貨を管理できるようになり、資産の一元管理が実現される見通しだ。
同社はBTCおよびETHの現物取引に加え、ステーブルコインの発行も検討している。独自開発、銀行コンソーシアムとの連携、既存のブロックチェーン基盤の活用など、複数の選択肢を評価中だという。
顧客需要と市場環境の変化が後押し
サービス拡大の背景には、顧客からの一元的な資産管理への強い要望がある。
ワースターCEOは「顧客は他の資産と同じ場所で仮想通貨を保有したいと考えている」と述べ、統合されたアクセスへの需要を強調した。
同社は2024年11月の段階で、規制が明確化された場合にサービス展開を進める方針を示していた。近時の米国規制環境の変化が、今回の計画実行を後押しした形だ。
また、ロビンフッドやフィデリティなど、仮想通貨サービスを提供する競合の動向も影響している。
具体的な開始日は示されていないが、ワースターCEOは「近いうちに開始する」と述べた。
あわせて、顧客のデジタル資産理解を促進するため、教育リソースの提供も予定されている。特に主要通貨であるETHについては、詳細な情報が提供される予定だ。