日本のホテル事業会社メタプラネットは30日、新たに1005 BTCを追加取得し、保有量は合計1万3350 BTCになったと報告した。
今回の取得総額は1億800万ドル(約156億円)に上り、1BTCあたりの平均取得価格は10万7601ドル(約1557万円)である。
この購入により、メタプラネットは米クリーンスパーク(約1万2502 BTC)とギャラクシーデジタルホールディングス(約1万2830 BTC)を上回り、世界で5番目に多くのビットコインを保有する企業となった。
積極的なBTC取得戦略、555ミリオン計画
メタプラネットの積極的なビットコイン購入は、同社が掲げる野心的な555ミリオン計画に基づくものである。
この計画は、2027年までに21万BTCを取得することを目標としており、現在のビットコイン価格で換算すると210億ドル(約3兆450億円)以上の支出が見込まれる。
同社は6月に入ってからも購入を続けており、26日には1234 BTCを1億3300万ドル(約193億円)で取得し、保有量を1万2345 BTCとしていた。
今回の追加取得は、この計画を着実に実行していることを示す動きだ。
米国拠点と巨額資金調達が支える拡大
一連の購入を加速させるため、メタプラネットは米国の金融インフラを戦略的に活用している。
同社は24日、米フロリダ州に拠点を置く子会社、Metaplanet Treasury Corpに対し50億ドルの資金を確保したことを明らかにしている。
この巨額の資金調達は、グローバルな財務業務を統合し、大規模なビットコイン取得の効率を最適化する狙いがある。
同社が購入を進めた時期のビットコイン価格が約10万8000ドルまで急騰していたことは、機関投資家による買いへの強気な市場心理を反映しているといえるだろう。
こうした動きは、米国で承認されたビットコインETFへの継続的な資金流入と連動している側面もある。
また、企業が準備資産として特定の暗号資産(仮想通貨)を選択する事例は、今後も増える可能性がある。