暗号資産(仮想通貨)関連情報サイトのCryptoRank.ioはこのほど、ソラナ(SOL)上でミーム銘柄の展開数が急増したことと、ビットコイン(BTC)価格変動との相関を明らかにした。
この動きは、4月中旬のビットコイン価格高騰に先立って観測されている。
ソラナのブロックチェーンでは、ローンチパッドと呼ばれる新規トークン発行プラットフォームが活況となり、「ドッグウィズハット(WIF)」や「BOOK OF MEME(BOME)」といった銘柄が注目を集めた。
一方で、ネットワーク混雑の影響により一時は取引失敗率が75%に達する場面も見られた。
ミーム銘柄熱と新ローンチパッドの台頭
2025年春、ソラナ(SOL)系コインには新興のローンチパッド「BelieveApp」「Bonk Fun」「BoopDotFun」などが登場した。
これらの登場により「PumpDotFun」と競合しながら、より素早く・手軽にミーム銘柄を作成することを可能とした。
これにより、ミームコインの発行件数が急増し、仮想通貨市場全体の投機的な熱気を後押しした。
CryptoRank.ioやデータ分析ツールDune Analyticsのデータによると、この現象はビットコインの価格上昇に先行して始まっており、仮想通貨市場の全体的な期待感を映し出している。
イーサリアム(ETH)やビットコインが堅調に推移する中で、ソラナの価格もBTCに連動して大きく変動した。
4月半ばにはBTCの下落にあわせてソラナも34%超下落したが、アナリストの間では今後の反転やビットコイン半減期をめぐる強気な見方が依然根強い。
市場動向と今後の展望
2025年5月19日時点で、ビットコイン(BTC)が10.7万ドル(約1583万円)を突破し、ミーム銘柄の売買も回復基調を見せている。
新興ローンチパッド「BelieveApp」や「BoopDotFun」は市場のボラティリティ(価格変動性)を活かし、利用者を拡大した。
一方で、ソラナは19日、160ドル(約2.36万円)台で推移し、上昇基調を見せている。
今回の動向は、ミーム銘柄が投機的な商品として市場全体の雰囲気や新興技術の影響を強く受けることを示している。
今後もBTCやソラナの価格変動、新たなローンチパッドの動向が仮想通貨市場に大きな影響を与える見通しだ。