米裁判所、リブラ関連のUSDC資産5760万ドル分の凍結を解除

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私たちを信頼する理由
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天秤の上に裁判官の木槌とミームコインが乗っている

米国の連邦判事は19日、ミームコインのリブラ(LIBRA)に関連する、5760万ドル相当のUSDCの資産凍結を解除する判断を下した

この資産は、リブラを開発・推進していた関係者のウォレットに保管されていたもので、Kelsier Labsのヘイデン・デイビス被告とMeteoraのベン・チャウ被告が管理していた。

ロション連邦地裁判事は、被告らの協力的な姿勢を認めた上で、原告側が回復不能な損害を立証できなかったと結論付けた。

 

裁判所の判断と資産凍結解除の背景

原告のオマール・ハーロック氏とアヌジ・メータ氏は、25年2月に起きたリブラの価格暴落で損害を受けた投資家を代表して訴訟を起こした。

プロジェクトの開発者らが資金を調達した後に姿を消すラグプルにより、2億8000万ドルの損失が生じたと主張。この主張を受け、裁判所は同年4月に5760万ドル相当のUSDCを凍結していた。

しかし、ロション判事は、原告の詐欺に関する法的主張について「極めて懐疑的」との見解を示し、凍結を継続するための回復不能な損害の証拠も不十分であると判断した。

また、リブラは当初、経済危機に直面するアルゼンチンでインフレ解決策として宣伝され注目を集めたが、デイビス被告は25年7月の法廷文書で本質的価値を持たない投機的なミームコインであると認めていた。

こうした評価の変化も背景にはあるものの、裁判所は詐欺行為として法的に認定するには慎重な姿勢を崩さなかった。

ミームコインを巡る法的課題

今回の判決により、デイビス被告は月間2080万リブラの送金が可能となった。ただし、解除されたUSDC資産は引き続き裁判所の監督下に置かれている。

リブラトークンは現在、1枚あたり0.0094ドルで、全体の時価総額は約470万ドル(約6億9100万円)にとどまる。これは、原告が訴えた被害総額を大きく下回っている。

一部報道によれば、デイビス被告はミレイ大統領との関係の正当性を示す目的で、1億ドルの送金を申し出たとされている。原告代理人も、和解に向けて一部資産を特定口座に移す可能性に言及している。

この事件は、暗号資産(仮想通貨)プロジェクトと投機的ミームコインの境界を巡る規制上の課題を浮き彫りにし、今後の司法判断や規制方針において、重要な前例となる。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。