テザー社のパオロ・アルドイノCEOは21日、自動車大手のトヨタ、BYD、ヤマハがボリビアでテザー(USDT)決済の受け入れを開始したことを明らかにした。
現地では、あなたの車をデジタルドルで、というスペイン語の看板広告が展開され、簡単、迅速、安全な決済方法として紹介されている。
USDTは米ドルと1対1の価値に連動するステーブルコインであり、ビットコイン(BTC)のような変動の激しい暗号資産(仮想通貨)と比較して価格が安定しているのが特徴だ。
Toyota, BYD, Yamaha accepting USDT in Bolivia
"Tu vehiculo en dolares digital"
USDT is the digital dollar for hundreds of millions in the emerging markets.
Ubiquity. pic.twitter.com/0X0SH3USXX— Paolo Ardoino 🤖 (@paoloardoino) September 21, 2025
ステーブルコイン決済拡大の背景
今回の動きは、ボリビアが2024年6月に仮想通貨の使用禁止を解除したことを受けてのものだ。
国内の法定通貨であるボリビアーノの下落と通貨不安が、代替資産としてのデジタル通貨への需要を後押ししている。
機関投資家向けレポートによると、ボリビアにおけるUSDT決済額は過去1年間で4億3000万ドルに達し、前年比で530%増加した。
この急増は、国民が主要な取引において、より安定した代替手段としてUSDTを利用している現状を反映している。
政府による規制改革も、国際企業が仮想通貨決済システムを導入しやすい環境を整える上で重要な役割を果たした。
新興市場における仮想通貨の実用化
自動車のような高額商品の支払いにUSDTが導入されたことは、仮想通貨が投機的な資産から実用的な決済手段へと移行する大きな転換点となる。
テザー社のアルドイノCEOはUSDTを、新興市場の数億人にとってのデジタルドルと表現し、世界的な商取引における役割の拡大を強調した。
この動きは、ステーブルコインが取引の約90%を占めるラテンアメリカの仮想通貨利用動向とも一致している。
専門家は、トヨタのような国際的ブランドによる採用が、他の分野でもステーブルコインの主流化を加速させる可能性があると指摘している。
また、金融安定化策を模索する他の新興市場の規制アプローチに影響を与える可能性もある。
