暗号資産(仮想通貨)取引所のCEX.IOは1日、ステーブルコイン市場が2025年第3四半期に過去最大の成長を記録したとするレポートを公開した。
過去最大の成長、時価総額3000億ドルに迫る
同レポートによると、ステーブルコインの市場時価総額は、2025年第3四半期に450億ドル増加し、総額3000億ドルに迫った。
これは四半期ベースで過去最大の増加額だ。
オンチェーンでの送金総額も過去最高の15兆6000億ドルに達した。
銘柄別に見ると、USDコイン(USDC)が取引量の63%を占めて市場を支配し、テザー(USDT)が32.5%で続いた。
一方で、市場への純流入額はUSDTが約200億ドルで首位となり、USDCの123億ドル、Ethenaが発行するUSDeの90億ドルが続いた。
第3四半期の純流入額の合計は460億ドルを超え、第2四半期の108億ドルから324%の急増を見せた。
プラットフォーム別では、イーサリアム(ETH)とBaseブロックチェーンがステーブルコイン送金の大部分を占めた。
対照的に、ソラナ(SOL)の利用は2025年1月以降、顕著に減少している。
第3四半期のステーブルコイン総取引高は10兆3000億ドルに達し、2021年初頭以来の最高水準となった。
ボット取引と個人利用の拡大が市場を牽引
市場の急成長は、機関投資家による自動取引ボットと、個人層の利用拡大という二つの対照的な動きによって牽引された。
レポートでは、全ステーブルコイン取引の約71%が、高頻度取引を含む自動取引ボットに関連するものだったと指摘されている。
CEX.IOは、ボット主導の取引が過去3ヶ月で80%から83%増加したとし、ウォッシュトレードや経済的価値のない送金の増加につながる可能性を指摘した。
その一方で、250ドル以下の小口送金で定義される個人の活動も、9月および第3四半期全体で過去最高を記録した。
CEX.IOは、このペースが続けば、年間の個人による送金総額は600億ドルを超える可能性があると予測している。
市場の不確実性が高まる中で、ステーブルコインが資金のローテーションや一時的な避難先として重要な役割を果たしたことも成長の一因とみられる。
CEX.IOは、過去の半減期後の市場サイクルと同様に、ステーブルコインの普及は2025年に入っても続くと予測している。
