ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ (BitMine Immersion Technologies)のトム・リー会長は10日、CNBCのインタビューで、イーサリアム(ETH)の価格調整が完了したとの見解を示した。
リー氏は「ETHはおそらく今週底を打つ」と述べ、市場の転換点を示唆した。
ビットマインはETHを最大規模で保有する企業として知られ、弱気相場を利用して積極的な買い増しを続けている。
約6億ドルを短期間で買い増し
公式発表によれば、BitMineの財務部門は現在356万ETHを保有しており、市場価格で約75億ドルに相当する。12月第1週には4億3500万ドルを追加購入し、11月24日にも2億ドルを割り当てた。
これにより、短期間での取得額は合計約6億3500万ドルに上る。さらに9日には、4871ETHの追加購入も発表された。
これらの動きは、ETH価格が一時4313ドルまで下落した直後に行われた。発言後、価格は4430ドルまで回復している。
ビットマインの株価は年初来で286%上昇し、12月29日には株主配当を予定。暗号資産(仮想通貨)関連企業としては異例の方針を取っている。
長期視点でのETH選好を強調
リー氏は、今後10〜15年にわたってビットコイン(BTC)よりもETHを選好する姿勢を明確にした。
ブロックチェーン上にロックされた価値と時価総額の比率が、底打ちの指標とされる50%の閾値に近づいていることを根拠に挙げている。
また、ETHとBTCの価格比率が0.032付近にあり、過去8年の平均を下回っている点にも言及。歴史的な水準に戻れば、ETH価格は1万2000ドルに接近する可能性があるとの見方を示した。
同氏は、現在の局面を「1971年、米国が金本位制を放棄した瞬間」になぞらえ、金融構造の転換点が訪れていると指摘。FRBの利下げ観測もリスク資産にとって追い風になるとした。
さらに、「10月の清算ショックから8週間以上が経過しており、ファンダメンタルズを重視した相場環境に戻りつつある」と述べた。
