現在はYeとして知られるカニエ・ウェスト氏が21日、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上でミームコインYZYのローンチを実施した。
GMGNのデータによると、YZYの時価総額はローンチ直後に一時30億ドルを超えた。しかしその後、中央集権的な構造に関する懸念が浮上し、市場に混乱が広がった。
急騰の裏で浮上した中央集権化リスク
YZYトークンは取引開始から40分で、時価総額が約31億6000万ドル(約4677億円)に達し、発行価格から6800%の上昇を記録した。
しかし、オンチェーン分析により供給の大半をインサイダーが保有している実態が浮き彫りとなり、市場の熱狂に冷や水を浴びせる結果となった。
公開前は単一のマルチシグウォレットが全体の87%を管理し、ローンチ後も上位6アドレスが供給量の90.38%を保有していた。
この中央集権的な構造は、分散型という暗号資産(仮想通貨)の理念に反するとして、個人投資家の不信感を招いた。
また、ウェスト氏本人の関与に対する疑念も浮上している。Xアカウントが乗っ取られた可能性や、動画がAIによって生成されたものであるという憶測が広がった。
こうした不信感の拡大により、YZYの時価総額はピークの30億ドル台から約10億5000万ドルまで下落した。
著名人関与コインに共通する課題
YZYの急騰と急落は、著名人の影響力がミームコイン市場に与える即時的かつ不安定な影響を改めて浮き彫りにした。
一部の早期参入者は急激な価格変動を利用し、大きな利益を得た。あるトレーダーは76万1000USDCを投じ、数分で71万ドル超を回収したとされている。
ローンチ直後の取引には、ビットメックスのアーサー・ヘイズ共同創業者ら業界関係者も参加した。それでもYZYは最終的に1ドルを下回り、ソラナ基盤ミームコインの投機的性質が際立った。
著名人が関与するプロジェクトでは、初期の盛り上がりが構造的な問題を覆い隠す事例が繰り返されている。
