テスラのイーロン・マスクCEOは30日、ポッドキャスト番組で「エネルギーこそが真の通貨である」との見解を示した。
ビットコイン(BTC)を引き合いに出し、「ビットコインはエネルギーを基盤にしている」と語った。
エネルギーが示す価値と文明の進化
"Energy is the true currency. Bitcoin is based on energy." – @ElonMuskpic.twitter.com/BXsGZtBSO0
— Michael Saylor (@saylor) November 30, 2025
マスク氏は、エネルギーは法律で増やせず、突然大量に手に入れることもできないと説明。物理的な制約下で生成されることにこそ、価値の源泉があると語った。
特に、有用な仕事を行うためにエネルギーを利用可能な形で得ることの難しさを指摘し、「エネルギーの生成は根本的な価値の表れだ」と述べた。
続けて、将来的にはお金がなくなり、発電能力が事実上の通貨になるという見通しも示した。
惑星のエネルギーをどれだけ活用できているかで文明の成熟度を測る「カルダシェフ・スケール」に言及し、エネルギーが文明進化の指標になるとの考えを示した。
今回の発言は、通貨・エネルギー・文明の発展を結びつけた、マスク氏の包括的な哲学的立場といえる。
仮想通貨とAIが支える未来の経済
「政府はお金を印刷できるが、エネルギーは印刷できない」との指摘は、ビットコインのような非中央集権型通貨の価値を再確認させるものでもある。
発言の背景には、市場の緊張感もある。ビットコイン価格が10万ドルに到達すれば、78億ドル相当のショートポジションが清算されるとの分析も報じられている。
一方、金推奨派のピーター・シフ氏はビットコインを「偽の資産」と批判。マスク氏の見解とは対照的な立場を取っている。
またマスク氏は、高度に発展した文明では国家という枠組みが時代遅れになる可能性も示唆。AIやロボットが生産を担う自律的な経済が形成される未来像を描いた。
こうした技術的背景のもと、AI関連の仮想通貨への関心も高まっている。
マスク氏は「好むと好まざるとにかかわらず、こうした変化は起きるだろう」と述べ、これは願望ではなく客観的な予測だと強調した。
