BTCの量子リスク論争、アダム・バック氏が「過剰反応」と一蹴

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量子コンピューターの冷却装置が頭上に迫るが、透明な壁に守られ動じないビットコイン

ブロックストリームのアダム・バックCEOは19日、量子コンピューターがビットコインに与える影響をめぐるニック・カーター氏の発言に、X上で反論した。

バック氏は、カーター氏が量子コンピューターのリスクを強調する姿勢について「知識不足による騒音であり、市場を動かす意図がある」と指摘した。

カーター氏は以前、量子耐性ソリューションの開発を目的とした「プロジェクト・イレブン」への出資を公表していた。

量子コンピューターの脅威と時期

議論の焦点は、量子コンピューターがいつビットコインの暗号セキュリティを脅かすかという点にある。

バック氏は、現時点の技術は初期段階に過ぎず、実用的な脅威となるには物理学的な課題が多く残されていると主張している

今後10年間はリスクが存在せず、脅威が現実となるのは数十年先になるとの見解を示した。

一方でカーター氏は、ビットコイン開発者の多くがリスクに対して「完全に否定的」だと批判。

政府機関がポスト量子時代に向けた取り組みを進めていることから、脅威は差し迫っていると主張している。

また、ビットコインが量子研究者にとってのバグ報奨金のような標的になり得ると警鐘を鳴らした。

この問題はビットコインだけでなく、イーサリアム(ETH)など他の暗号資産(仮想通貨)にも共通している。

業界内の反応と今後の対策

カプリオール・インベストメンツのチャールズ・エドワーズ氏は、2年から9年以内に量子コンピューターのリスクが現実化する可能性を指摘している。

これに対し、ストラテジーのマイケル・セイラー氏などビットコイン支持派は、リスクを過剰に誇張されたものだと否定している。

バック氏は、ビットコインコミュニティは必要な対策を理解しており、パニックを避けつつ準備を進めていると強調した。

技術的な専門家によれば、現時点でビットコインの暗号技術を破る量子コンピューターは存在しない。

両者は、長期的なセキュリティのための研究が必要である点では一致しているが、緊急性や情報発信の在り方については見解が分かれている。

投資家は、仮想通貨投資におけるポートフォリオ全体のリスク管理を見直す局面にある。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。