イーサリアム(ETH)財団は3日、助成金プログラムを全面的に見直し、エコシステム支援プログラムの下で新たな資金配分方式へ移行した。
助成金は今後、財団が設定する優先分野を示すウィッシュリストと、特定ニーズに対応する提案募集の2つの経路で配分される。従来のオープンな申請方式は、今年初めに一時停止されていた。
資源制約が刷新の背景に
助成金制度見直しの背景には、リソースの制約がある。財団は「以前のオープン助成金プログラムは資源を圧迫していた」と明かし、申請数の急増により戦略的判断が難しくなっていたと説明している。
このプログラムは18年に開始され、24年には105のプロジェクトが約300万ドルの支援を受けた。
財団は「数百のプロジェクトを支援できた」と成果を認めつつ、「申請の増加で戦略的機会の追求が難しくなった」と述べている。
新モデルでは、内部チームと連携し、優先分野に資金を集中する。初回の対象には、暗号技術、プライバシー、セキュリティ、コミュニティの成長などが含まれる。
フサカアップグレードと連動した戦略
今回の助成金制度刷新は、12月3日に予定されているフサカアップグレードと連動している。
フサカは、イーサリアムのスケーラビリティとデータ可用性を高める重要なアップグレードで、複数のイーサリアム改善提案が含まれる。
中でもEIP-7594は、バリデーターがレイヤー2から部分的なデータのみを取得できる仕組みを導入し、ノードの負荷軽減と性能向上に寄与する。
EIP-7825とEIP-7935も、ガス制限の緩和や処理性能の強化を図るもので、将来的な並列実行の実現を見据えた内容だ。
5月のペクトラアップグレードではステーキングやウォレット操作が改善されたが、技術進展に伴い、より的確な資金配分が求められていた。
フサカは既に最終テストネット「フーディ」で稼働しており、ホレスキーやセポリアでも検証が行われている。
