アルトコインZECが30%急騰|大手投資会社の保有判明で

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急騰するジーキャッシュのロゴと投資会社の資金流入

暗号資産(仮想通貨)投資会社のマルチコイン・キャピタルは5日、プライバシー特化型の仮想通貨であるジーキャッシュ(ZEC)を大量に保有していると明らかにした。

機関投資家の関心と価格の急騰

同社の共同創設者であるトゥーシャー・ジェイン氏は、2月からZECのポジションを構築していると説明。富裕税や資産没収などの政治的リスクを背景に、検閲や没収への耐性を持つプライバシー資産への需要が高まると予測している。

ビットコイン(BTC)は検閲耐性を持つものの、保有状況が公開されるため没収リスクがあると指摘した。

この発表を受け、ZECの価格は翌6日に30%以上急騰した。405ドルから一時600ドル付近まで上昇し、年初来高値を更新している。

その後は580ドル付近で安定して推移し、時価総額も100億ドルに迫る勢いを見せた。

個人および機関投資家の関心が再燃し、取引高は12億ドルから16億ドルへと急増した。これは2026年で最高の水準となる。価格上昇に伴うショートポジションの清算も、この急騰を後押しする要因となった。

背景にある複数の好材料と今後の展望

ジーキャッシュを取り巻く環境には、複数の好材料が存在する。4月には米取引アプリのロビンフッドに上場し、米国での個人向けアクセスが拡大した。

また、資産運用会社グレースケールがジーキャッシュの投資信託を現物ETFへ転換する申請を行っている。これが承認されれば、多額の資金流入が見込まれる。

市場の供給状況も価格に影響を与えている。循環供給量の30%以上にあたる約518万ZECがシールドプールにロックされている。

これにより市場に出回る流動供給量が減少し、価格が上昇しやすい環境が整っている。

さらに、大手ベンチャーキャピタルからの資金提供も開発を後押ししている。

一方で、欧州連合(EU)が2027年に匿名性を強化する仮想通貨の取り扱いを禁止する計画を進めるなど、規制上のリスクも残る。

しかし、ジーキャッシュは取引情報を選択的に開示できる機能を備えており、完全な匿名性を強制する他の銘柄よりも規制に柔軟に対応できるとみられている。

現在、ZECは仮想通貨の時価総額ランキングで上位15位以内に浮上している。

著者: 松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。