動画共有サービス大手のYouTubeは8日、事前の警告なしに複数の暗号資産(仮想通貨)関連チャンネルを同時に削除した。
突然のチャンネル削除とクリエイターの反発
報道によると、今回削除されたチャンネルの中には、登録者数10万人を超えるBitcoin.comの公式チャンネルが含まれている。
同社は、「ビットコインのジーザス」として知られるロジャー・バー氏が2014年に創設した企業だ。
同チャンネルは2015年からビットコイン(BTC)の教育コンテンツや市場の最新情報を提供してきた。
YouTube側は削除の理由として「有害で危険なコンテンツ」を挙げている。Bitcoin.comは異議申し立てを行ったが、プラットフォーム側に却下された。
同社のウェブサイトに埋め込まれていた動画も再生できなくなり、ユーザーからの信頼低下といった商業的な影響も出ている。
影響を受けたのは同チャンネルだけではない。登録者数8万7400人を抱え、総再生回数250万回を超えるビジネスコンサルティングのチャンネルなども、同様に突然削除された。
クリエイターたちはポリシーを遵守していたと主張しており、事前の警告や十分な説明がないことに不満を募らせている。
AI審査の課題と代替プラットフォームへの移行
今回の大量削除の背景には、仮想通貨関連コンテンツに対するモデレーションの強化があるとみられる。2026年4月には、Bitcoin Magazineのチャンネルも「低品質なコンテンツ」を理由に停止された。
クリエイターからは、自動化されたAI審査システムが教育的なコンテンツと詐欺広告を区別できていないとの批判が上がっている。
特に、悪質な仮想通貨詐欺と誤認されるケースが増加している。
仮想通貨コミュニティはX(旧Twitter)上で強く反発している。プラットフォームの偏向を非難する声が相次ぎ、RumbleやOdyseyといった代替プラットフォームへの移行を呼びかける動きも活発化している。
現時点でYouTubeや同社のニール・モーハンCEOからの公式な声明は出されていない。
