イーサリアム10%の急落|ウィンターミュートが「不適」と指摘

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氷に閉ざされ、下落するチャートに押し潰されるイーサリアムのロゴ

暗号資産(仮想通貨)マーケットメーカー大手のウィンターミュートは18日、イーサリアム(ETH)が現在のマクロ経済環境に適していないとする市場レポートを発表した。

金利上昇とインフレ懸念が重荷に

同社が公開した市場レビューによると、イーサリアムは過去1週間で約10.2パーセント下落した。

ビットコイン(BTC)に対しても劣後しており、両者の価格比率を示すペアは0.0275に向けて低下を続けている。

同社はこれを、イーサリアムの相対的な弱さを示す明確な証拠として挙げた。

この背景には、国債利回りの上昇とインフレ懸念の再燃というマクロ経済の逆風が存在する。

金利が上昇する局面では、将来のネットワーク利用や投機的な活動に価値を依存する資産は、評価が下がりやすい傾向を持つ。安全で利回りの高い金融商品が他に存在するためだ。

ウィンターミュートは、イーサリアムがビットコインよりもこうしたマクロ要因に敏感に反応していると分析した。

その結果としてパフォーマンスが悪化しており、現在の環境には適さない資産であると結論付けている。

機関投資家の動向と今後の展望

一方でビットコインについても、現在の価格水準で買い持ちを続けることには慎重な見方を示した。

国債利回りが上昇しインフレ不安が残る中で、機関投資家が再び仮想通貨市場に戻ってくることに賭ける必要があるためだ。マクロ環境が安定するまでは、強気な姿勢を維持するのは困難を伴う。

利回りが上昇すると、大口の機関投資家は価格変動の激しい仮想通貨よりも、国債などの安全資産を好む傾向がある。

市場が変化するマクロ環境を完全に消化するまでは、仮想通貨市場への本格的な資金流入は難しいという予想だ。

特にイーサリアムのような、価格変動リスクの高い資産への資金流入は遅れる可能性が高い。

同社は、市場参加者がイーサリアムのような技術や活動主導の資産よりも、マクロ的なリスクヘッジとして機能するビットコインを好む傾向にあると指摘した。

インフレ期待が安定し、市場のリスク選好が回復するまでは、この傾向が続く可能性が高いとみられている。

また、価格変動リスクを避けるため、投資家の資金がステーブルコインへ逃避する動きも観測されている。

著者: 滑川 翼

日本版ICOBenchライター。2021年から仮想通貨に興味を持ち、ビットコインやイーサリアムの投資を開始。複数の仮想通貨メディアで執筆を経験し、現在も継続中。仮想通貨やミームコインなど、WEB3領域を得意とする。