イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は8日、同ネットワークの将来像についてLinuxのようなオープンで分散化された基盤を目指すべきだと表明した。
イーサリアムがLinuxのような文明のインフラへ
ブテリン氏は、イーサリアムがLinuxやBitTorrentのアーキテクチャ哲学を模範とすべきだと語った。
Linuxがオープンソースの原則や分散化を妥協せずに、何十億もの個人や企業に価値を提供している点を強調している。
同氏は、イーサリアムのレイヤー1が中立的な金融およびインフラの基盤として機能する必要があると述べた。
One metaphor for Ethereum is BitTorrent, and how that p2p network combines decentralization and mass scale. Ethereum's goal is to do the same thing but with consensus.
Another metaphor for Ethereum is Linux.
* Linux is free and open source software, and does not compromise on…
— vitalik.eth (@VitalikButerin) January 8, 2026
これにより、個人や組織が自律的に活動し、仲介者への依存を減らすことが可能になる。
さらに、イーサリアムは「文明のインフラ」として機能すべきだと主張した。
開発者が完全に姿を消したとしても、詐欺や検閲、第三者の支配なしにアプリケーションが稼働し続ける状態を目指している。
また、ブテリン氏は2025年に達成された技術的なマイルストーンについても言及。ガス上限の引き上げやblob数の増加、ノードソフトウェアの品質最適化などが含まれる。
特にPeerDASとZK-EVMの導入により、分散化、コンセンサス、高帯域幅を同時に実現できるとした。
同氏はこれを「トリレンマは解決された」と表現し、10年にわたる開発の集大成だと位置づけた。
真の分散化とユーザビリティの追求
ブテリン氏は、現在の多くのアプリケーションが分散型プロトコルを利用しているにもかかわらず、依然として中央集権的サービスに依存している点に懸念を示した。
この状況は、ネットワークの基本原則を脅かす可能性があるという。
ブテリン氏は、イーサリアムが世界規模のインフラとして成功するためには、ブロックチェーン層とアプリケーション層の双方で真の分散化が不可欠だと強調。
「分散型ブロック構築」によって、取引ブロックが単一の場所で形成されることを防ぎ、中央集権的な干渉のリスクを低減できると説明した。
さらに、ブテリン氏はイーサリアムの進化を、中央集権的かつサブスクリプションベースの既存インターネットへの「反逆」と位置付け、金融やアイデンティティなどインターネット基盤サービスの土台を目指していると述べた。
Linuxが開発者による修正で柔軟性を実現しているように、イーサリアムもレイヤー2スケーリングを通じて多様な実装オプションを提供し、エコシステムの強みとしている。
一方で、ブテリン氏はイーサリアムが抱える課題も認めている。
自由でオープンなインターネットの中核インフラとして「ワールドコンピュータ」を構築する目標に向け、さらなる取り組みが必要だと指摘した。
