イーサリアム、Linux型の分散基盤目指す|ブテリン氏が将来像語る

免責事項:本サイトの情報は一般的な情報提供を目的としており、投資助言を行うものではありません。暗号資産は価格変動が大きく、元本を失うリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。本サイトは、掲載情報に基づく損失について一切の責任を負いません。
私たちを信頼する理由
私たちを信頼する理由
ヴィタリック・ブテリン氏が、イーサリアムをLinuxのような中立的な社会インフラとして構想し、巨大なデジタル基盤を見上げている様子

イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は8日、同ネットワークの将来像についてLinuxのようなオープンで分散化された基盤を目指すべきだと表明した。

イーサリアムがLinuxのような文明のインフラへ

ブテリン氏は、イーサリアムがLinuxやBitTorrentのアーキテクチャ哲学を模範とすべきだと語った

Linuxがオープンソースの原則や分散化を妥協せずに、何十億もの個人や企業に価値を提供している点を強調している。

同氏は、イーサリアムのレイヤー1が中立的な金融およびインフラの基盤として機能する必要があると述べた。

これにより、個人や組織が自律的に活動し、仲介者への依存を減らすことが可能になる。

さらに、イーサリアムは「文明のインフラ」として機能すべきだと主張した。

開発者が完全に姿を消したとしても、詐欺や検閲、第三者の支配なしにアプリケーションが稼働し続ける状態を目指している。

また、ブテリン氏は2025年に達成された技術的なマイルストーンについても言及。ガス上限の引き上げやblob数の増加、ノードソフトウェアの品質最適化などが含まれる。

特にPeerDASとZK-EVMの導入により、分散化、コンセンサス、高帯域幅を同時に実現できるとした。

同氏はこれを「トリレンマは解決された」と表現し、10年にわたる開発の集大成だと位置づけた。

真の分散化とユーザビリティの追求

ブテリン氏は、現在の多くのアプリケーションが分散型プロトコルを利用しているにもかかわらず、依然として中央集権的サービスに依存している点に懸念を示した。

この状況は、ネットワークの基本原則を脅かす可能性があるという。

ブテリン氏は、イーサリアムが世界規模のインフラとして成功するためには、ブロックチェーン層とアプリケーション層の双方で真の分散化が不可欠だと強調。

「分散型ブロック構築」によって、取引ブロックが単一の場所で形成されることを防ぎ、中央集権的な干渉のリスクを低減できると説明した。

さらに、ブテリン氏はイーサリアムの進化を、中央集権的かつサブスクリプションベースの既存インターネットへの「反逆」と位置付け、金融やアイデンティティなどインターネット基盤サービスの土台を目指していると述べた。

Linuxが開発者による修正で柔軟性を実現しているように、イーサリアムもレイヤー2スケーリングを通じて多様な実装オプションを提供し、エコシステムの強みとしている。

一方で、ブテリン氏はイーサリアムが抱える課題も認めている。

自由でオープンなインターネットの中核インフラとして「ワールドコンピュータ」を構築する目標に向け、さらなる取り組みが必要だと指摘した。

著者: 松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。