イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は8日、AIエージェント時代における新たな決済標準として「ZK決済」を提案した。
AI時代のプライバシー課題とZK決済の役割
ブテリン氏は、AIが主導する環境において、永続的な疑似匿名IDは時間の経過とともにプライバシーの完全な喪失につながると指摘した。
従来のオンチェーン取引は行動パターンを露呈しやすく、ユーザーの匿名性を損なうリスクがある。AIコンテキストにおける永続的なIDは、セッション間で活動をリンクさせることでプライバシーリスクを増幅させる。
この問題に対処するため、同氏のチームは個々のリクエストを分離するZK(ゼロ知識)APIを開発している。すべてのアクションに対してブロックチェーン上での取引を必要とせず、ユーザーのプライバシーを保護する仕組みだ。
AIエージェントの台頭により、ゼロ知識証明を通じてプライバシーを優先するプロトコルレベルの決済標準が求められている。
セッション間で活動が結びつくことを防ぎ、分離されたリンク不可能な証明が必要とされている。
イーサリアムのAI決済レイヤーへの進化
ZK決済はセキュリティデポジットと統合することで、システムの乱用防止にも役立つ。ユーザーは一度のデポジットを行うだけで、複数の匿名アクションを効率的に実行できるようになる。
これは、ZK API使用クレジットなど、以前のイーサリアムの研究に基づいた実用的な解決策だ。
この提案は、イーサリアムがAIの決済レイヤーへと移行する動きと一致している。
ZK技術を活用することで、AIエージェントは身元の痕跡を残さず、スパムのリスクなしにデポジットごとに数千回のAPI呼び出しが可能になる。
選択的開示のための多元的IDや、乱用防止のためのレート制限など、以前の概念を拡張した形だ。
ゼロ知識証明の分野は今後大幅に成長すると予測されている。イーサリアムは、プライバシーを保護しながらAI経済を支える重要なハブとしての地位を確立していくとみられる。
