決済大手Visaは14日、ステーブルコインインフラを提供するBVNKとの戦略的提携を公表した。
今回の提携により、Visaのリアルタイム決済ネットワーク「Visa Direct」にステーブルコイン機能が統合される。
これにより、企業顧客は従来の法定通貨に加え、ステーブルコインを利用して資金を供給できるようになる。
また、受取人のウォレットへの直接送金も可能となり、企業と消費者双方にとって決済手段の選択肢が広がることが期待される。
24時間365日のステーブルコイン決済を実現
Visa幹部のマーク・ネルソン氏は、USDTなどのステーブルコインが世界の決済における摩擦を解消する重要な機会であると指摘。
「銀行の営業時間外である週末や祝日であっても、迅速かつ効率的な決済手段へのアクセスを提供する」と述べ、既存の金融インフラの課題を補完する技術としての期待を示した。
BVNKは2021年設立のフィンテック企業で、年間のステーブルコイン決済処理額は300億ドルに上る。
Visaのベンチャー部門は2025年5月に同社へ出資しており、今回の提携は両社の関係をより強固にするものだ。
BVNK側も「ステーブルコインは単なる支払い手段ではなく、強力な決済インフラである」との認識を示している。
仮想通貨需要の高い市場から順次展開
サービスは当初、仮想通貨への需要が高い市場から順次展開し、顧客ニーズに応じて世界規模へ拡大する計画だ。
現在、企業間決済では、遅延や高コストが課題となる従来のコルレス銀行システムに代わり、効率的なクロスボーダー決済への需要が急増している。
BVNKは欧州の単一ユーロ決済圏(SEPA)へのアクセスも確保しており、Visaのような大手金融機関の本格参入により、伝統的金融と仮想通貨インフラの融合が加速する見通しだ。
