韓国の仮想通貨取引所Upbit(アップビット)の親会社Dunamu(ドゥナム)は4日、Optimism Foundation(オプティミズム財団)と新たなブロックチェーンの共同開発に向けた覚書を締結した。
レイヤー2チェーンの共同開発
ドゥナムとオプティミズム財団は、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン「GIWA Chain(ギワチェーン)」を共同開発する。
このネットワークは、オプティミズムの技術基盤であるOP Stack(オーピースタック)上に構築される
ギワチェーンは2025年9月にアップビットが初めて発表したもので、Web3の利便性向上が主な目的だ。
具体的には、1秒という短いブロック生成時間や、イーサリアムとの高い互換性を持つ。
また、ほぼリアルタイムでの取引処理が可能となっており、利用者のストレスを大幅に軽減。
テストネットは3日時点で約1億件の取引を処理しており、メインネットの公開も間近に迫っている状況だ。
今回の提携は、米マイアミで開催された暗号資産(仮想通貨)関連のイベントで発表された。
ドゥナムが取引処理を担い、ネットワークの決定権を保持する一方、オプティミズムは技術支援や監視体制を提供し、安定した稼働を支える。
取引所主導のインフラ構築
ドゥナムの動きの背景には、取引所が運営する独自ネットワークへの需要の高まりがある。
米コインベースやバイナンスなどの大手取引所も、同様のインフラ構築を進めている。
アップビットは自社のユーザーに向けて処理能力の向上を図り、より柔軟なサービス展開を目指す狙いだ。
オプティミズムが2026年初頭に立ち上げた企業向けシステムは、運営者の独立性を保ちながら機関レベルの支援を提供する。
システムの安定性や利用者の利便性を損なうことなく、独自の運営モデルを実現可能だ。韓国の活発な仮想通貨市場や、厳しい規制への対応も今回の提携を後押しした。
ドゥナムは4月にも、韓国の金融大手や商社とギワチェーンの活用に向けた契約を結んでいる。
金融やサプライチェーンの分野への導入が期待されており、実社会での利用拡大が見込まれる。
現在は韓国ウォンに裏付けられたステーブルコインの統合計画や、メインネット公開に向けた技術的な作業が並行して進めている状況だ。
将来的にはビットコインなど主要な仮想通貨との連携も期待される。
