Uniswap、年間取引高1兆ドル突破もUNI価格は下落

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Uniswapの好調なプラットフォームと下落するUNIトークンの価格を対比したイラスト

分散型取引所(DEX)大手のUniswapの年間取引高は22日、史上初めて1兆ドルを突破した

プラットフォームは記録的な成功を収めているが、その一方で独自トークンの価格は低迷しており、市場関係者の間で注目が集まっている。

自動マーケットメーカーとしてのUniswap

データ分析サイトのToken Terminalによると、2025年第3四半期の取引高は、四半期終了まで1週間以上を残しながら、すでに2700億ドルを超え、過去最高を更新する見通しだ。

UniswapのヘイデンアダムスCEOは、年間取引高が1兆ドルを超えたことをソーシャルメディアで認め、プラットフォームの歴史的な節目を強調した。

イーサリアム上で構築されたUniswapは、自動マーケットメーカー(AMM)技術の先駆者として知られる。

低い手数料、豊富な流動性、幅広いトークンの選択肢を提供することで、個人から機関投資家まで多くの利用者を獲得し、DeFiエコシステムにおける主要なDEXとしての地位を確立している。

プラットフォームの成功と裏腹に低迷するUNI価格

プラットフォームの運営が絶好調である一方、独自トークンであるUNIの価格は対照的な動きを見せている。

UNIは月間で26%下落し、プラットフォームの成功がトークン価値に反映されていない状況だ。この乖離に対して、機関投資家からは厳しい声が上がっている。

デジタル資産運用会社ArcaのジェフドーマンCIOは、UNIトークンを現在の市場と規制環境において全く無意味なトークンと酷評。

トークン保有者に直接的な価値をもたらす収益分配やトークン買い戻しの仕組みがなければ、その存在意義はほとんどないと指摘した。

このような状況は、分散型取引所におけるトークノミクスの難しさを示す一例と言えるだろう。

価格低迷の背景には、ビットコイン(BTC)の市場支配率が高まり、アルトコインから資金が流出していることや、UNIが重要な移動平均線を下回ったことで自動的な売りが誘発されたことなど、複数のテクニカル要因がある。

UNIは現在、1トークンあたり8.66ドルで取引されており、8.60ドルから8.80ドルの主要な支持帯を試す展開となっている。

テクニカル分析に見る今後の展望

短期的な下落圧力にもかかわらず、専門家からは強気の分析も出ている。

テクニカルアナリストのグレッグミラー氏は、UNIの価格チャートにカップ&ハンドルと呼ばれる典型的な強気パターンが形成されていると指摘。

現在チャート上で最もきれいなパターンの一つだと述べた。同氏によると、UNIは2025年初頭に5ドル付近で底を打ち、その後10ドル近辺まで上昇。

最近の下落はこの強気パターンにおける典型的な調整(ハンドル形成)にあたるという。

12.21ドルの抵抗線を突破すれば、価格は15.46ドル以上へ高騰する可能性があると分析している。

今後のUniswapは、短期的に8.60ドルの支持線が維持されれば9.50ドルへの反発が期待されるが、これを割り込むと200日指数平滑移動平均線がある8.96ドルまで下落する可能性もある。

プラットフォームのファンダメンタルズは依然として強力であり、市場心理が改善すれば、今後数カ月で11ドルから12ドルへの回復も視野に入るだろう。

著者: 名本 太陽

仮想通貨専門のWebライター。2017年からブロックチェーン業界に携わり、国内外の仮想通貨取引所やDeFiプロジェクトのホワイトペーパー、解説記事、プレスリリースを多数執筆。金融メディアでの連載経験もあり。専門はDeFi、NFT、メタバースで、最新トレンドに基づいた正確かつ分かりやすいコンテンツ制作を得意とする。