英国の金融行動監視機構(FCA)は2月、ステーブルコインの規制サンドボックスに参加する企業4社を選出した。
決済や取引向けの実証実験を開始
FCAが選出したのは、モニー・フィナンシャル・テクノロジーズ、リスタビライズ、レボリュート、VVTXの4社だ。これらの企業は、2025年11月下旬から2026年1月中旬にかけて提出された20件の応募の中から選ばれた。
テストは2026年第1四半期中に開始され、3月末まで実施される予定となっている。
規制サンドボックスは、企業が実際の環境下でステーブルコインの発行をテストできる制度だ。選ばれた4社は、日常的な決済やホールセール決済、暗号資産(仮想通貨)取引など、多様な用途での実証実験を行う。
FCAはテストを通じて、将来の規制が明確で効果的なものになるよう評価を進める方針だ。また、投資家が安全に取引できるよう、仮想通貨買い方に関するガイドラインの整備も期待されている。
実際の市場環境に近い状況で課題を洗い出すことで、実効性の高いルール作りを目指している。
この取り組みは、英国の金融サービスにおける成長と革新を支援するFCAの広範な活動の一環として位置づけられている。安全な環境で新しい技術を試すことで、責任あるイノベーションを促進する狙いがある。
参加企業は現在、既存の許可や登録の下で事業を展開している。将来の規制体制下で、英国向けステーブルコインを発行する意向を持っている。各社が持つ独自の技術やビジネスモデルが、どのように規制の枠組みに適合するかが注目される。
英国の新たな仮想通貨規制に向けて
今回のサンドボックス制度は、英国政府が掲げる国家決済ビジョンを直接的に支援するものだ。
このビジョンは、より速く、安価で信頼性の高い決済ソリューションの提供を目指している。
また、デジタル証券サンドボックスを補完し、包括的な仮想通貨規制のロードマップとも連携している。規制の明確化により、初心者にとっても仮想通貨おすすめ銘柄を選びやすい環境が整うだろう。
FCAは2025年に、ステーブルコインの発行や仮想通貨の保管、自己資本要件などに関する広範な協議を実施した。事業の行動規範や流動性要件についても議論が重ねられてきた。
これらの協議は実質的に完了しており、2026年夏には政策声明が発表される見通しだ。さらに、新たな枠組みでは仮想通貨税金の取り扱いについても明確な基準が示される予定である。
サンドボックスから得られた知見は、2026年半ばに確定予定の最終的なステーブルコイン規制に直接反映される。
参加企業はFCAの専門家から個別のフィードバックを受け、規制へのアプローチ形成に協力する。すべての企業は、2027年10月に開始される新たな仮想通貨規制体制の下で認可を取得する必要がある。
認可を求める企業向けの申請窓口は、2026年9月に開設される予定だ。FCAの決済・デジタル資産担当ディレクターであるマシュー・ロング氏は、消費者の利益のために信頼できるステーブルコインの発行者を支援すると述べている。
決済や取引において安全に利用できる環境を整えることが、金融市場全体の発展につながると強調した。
