イーサリアム(ETH)の財務管理企業であるビットマインのトム・リー会長は11日、最近の市場の急落は健全なリセットであり買いの好機であるとの見解を示した。
同氏はCNBCのインタビューに応じ、今回の下落は4月の安値から36%上昇した後の自然な調整であると分析した。
強気相場を支える3つの構造的要因
市場はパニック売りに見舞われ、恐怖指数は29%も急騰し、歴史的トップ1%に入る極端な変動を記録した。
しかしトム・リー氏は、これを経済の構造的な問題ではなく、神経質な市場心理が一掃された好機と捉え、根本的な市場崩壊の兆候ではないと強調する。
リー氏は楽観的な見通しの根拠として、依然として有効な3つの構造的な追い風を指摘している。
まず第一の追い風は、AI分野における継続的な技術革新だ。
それに加え、第二にウォール街によるブロックチェーン技術の採用と機関投資家の参入、そして第三にFRBの金融緩和サイクルへの期待感も挙げられる。
米中間の地政学的緊張などがもたらす変動性は認めつつも、これらは市場を動かす主要な推進力に比べれば二次的な要因に過ぎないとした。
ビットマインは下落局面でイーサリアムを追加取得
リー氏の分析を裏付けるように、同氏が会長を務めるビットマインは市場の混乱を好機と捉えた。
同社は、公開企業として最大の仮想通貨イーサリアム保有者だ。
最近ではこの下落局面を利用し、暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケンから7万8824ETHを追加取得したことが確認されている。
今回の急落で、仮想通貨市場全体では190億ドルもの大規模な清算が発生した。
しかし、業界のリーダーたちはこれを健全なリセットと見なしている。
リー氏はまた、市場の底は10日に形成されることは稀であり、週明けの13日に最後の売りが出た後に回復に向かう可能性があると示唆した。
同氏は、今後数週間の企業業績も好調に推移すると予測しており、市場に対する楽観的な姿勢を崩していない。
