スペースXが保有するビットコイン(BTC)の評価額は14日、10億ドルに達した。同社はイーロン・マスク氏が率いる航空宇宙企業として知られる。
ブロックチェーン分析企業Arkham Intelligenceによると、スペースXは現在8285BTCを保有。
2020年末から2022年半ばまでに蓄積し、それ以降は長期保有を続けている。
ビットコインが過去最高値の12万4300ドルに達したことで、評価額は10億ドルの大台に乗った。
2021年以来の10億ドル復帰
スペースXの保有額が10億ドルを超えるのは2021年4月以来。
当時は約2万8000BTCを保有し、評価額は18億ドルに達していた。
しかし2022年中頃に保有量を約70%削減し、現在の8285BTCまで減らした経緯がある。
この削減は、5月のTerra Luna崩壊や11月のFTX破綻など、暗号資産(仮想通貨)市場全体を襲った一連の危機と時期が重なる。
ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、同社は2021年から2022年にかけてビットコイン保有の評価損として3億7300万ドルを計上した。
現在の保有額は、企業によるビットコイン保有ランキングでも上位に位置。
ストラテジーが25万BTC超、テスラが1万1509BTCを保有する中、スペースXは主要な機関投資家の一角を占めている。
長期戦略と市場環境の追い風
今回の評価額回復は、ビットコイン市場全体の復調を反映している。
同仮想通貨の時価総額は2兆4520億ドルに達し、グーグルの時価総額を上回る規模となった。
9月の利下げ観測が99%を超える中、金融緩和期待がリスク資産への投資を後押し。
機関投資家による仮想通貨への関心も高まっており、現物ビットコインETFの普及やソブリン・ウェルス・ファンドの参入が価格上昇を支えている。
スペースXは保有するビットコインをコインベース・プライムで管理しているとされ、過去3年間にわたり売却や移転を行っていない。
この長期保有姿勢は、マスク氏のデジタル資産に対する一貫した信念を示している。
