大手格付け会社のS&Pグローバル・レーティングは14日、ブロックチェーンオラクルを提供するチェーンリンク(LINK)との提携を明らかにした。
この提携により、同社のステーブルコイン安定性評価が初めてオンチェーンで直接アクセス可能になる。
We’re excited to announce that @SPGlobalRatings—the leading credit rating agency relied on by 95% of the top 20 global institutional investors—is collaborating with Chainlink to publish its Stablecoin Stability Assessments (SSAs) onchain for the first time via DataLink.… pic.twitter.com/aSAkAc4msp
— Chainlink (@chainlink) October 14, 2025
S&Pの評価指標がDeFiに統合
今回の提携は、S&Pグローバル・レーティングが提供するステーブルコイン安定性評価を、チェーンリンクのデータ公開サービスであるDataLinkを通じてオンチェーンで提供するものだ。
これにより、DeFiプロトコルやスマートコントラクト内で、S&Pの独立したリスク分析を直接利用できるようになった。
このステーブルコイン安定性評価は、法定通貨に対する価値の安定維持能力を1(非常に強い)から5(弱い)の尺度で評価する。これは同社が提供する従来の信用格付けとは異なり、安定性に特化した評価指標である。
サービスの提供はまず、コインベースが支援するイーサリアム(ETH)のレイヤー2ブロックチェーンであるBaseで開始され、市場の需要に応じて他のネットワークへも拡大する計画だ。
公式発表によると、このオンチェーン評価は市場参加者にとって極めて重要であり、デジタル資産の機関投資家による採用が加速する中で、リアルタイムのリスク評価へのアクセスを可能にする。
機関投資家の需要に応える戦略的提携
この動きの背景には、伝統的な金融機関がデジタル資産分野へ参入するにつれて、信頼できるリスク評価の枠組みに対する需要が高まっていることがある。
S&Pグローバルのチャック・マウンツ最高DeFi責任者は、「チェーンリンクを通じてオンチェーンで評価を提供することは、顧客がいる場所でサービスを提供するという我々のコミットメントを明確に示すものだ」と述べた。
また、チェーンリンクのセルゲイ・ナザロフ共同創設者も、この提携が「機関投資家がステーブルコインを大規模に採用するための重要な枠組みを解放する」と語っている。
この提携は、約3000億ドル(約45兆6000億円)規模のステーブルコイン市場に対し、S&Pの分析フレームワークを提供するものだ。
これにより、伝統的な金融におけるリスク評価手法と分散型アプリケーションが直接統合され、ステーブルコインの信用リスクや運用状況の可視化が進んでいる。実際、フレームワーク導入により、発行体の透明性や情報開示水準の向上が促されている。
