シンガポールに拠点を置くスラッシュビジョンなど3社は20日、暗号資産(仮想通貨)で決済可能な「Slash Card」の国内発行を開始した。
USDCを活用したカード決済
Slash Cardは、米ドルに連動するステーブルコインUSDCを決済原資とする仕組みだ。
ユーザーはUSDCをチャージすることで、国内外のVisa加盟店において法定通貨に交換する手間なく決済を行うことができる。
一方、加盟店側には日本円などの法定通貨で支払いが行われる。店舗側はアルトコインなど仮想通貨の価格変動リスクを負うことなく導入できる。
このカードには、物理カードとスマートフォンなどで利用できるバーチャルカードの2種類が用意されている。
カードの発行費用は、物理カードが70 USDC、バーチャルカードが20 USDCに設定されている。
現在はベータ版のキャンペーン期間中であり、物理カードの発行費用には割引が適用される。2025年6月から事前申し込みを受け付けており、既存の申込者に向けて順次発行を進めていく。
一般向けの申し込み受け付けは、2026年8月に開始される予定だ。
ステーブルコインを"そのまま使う"時代へ💳
2026.04.20 Slash Card、日本で発行開始。
USDCをチャージして、いつものお店でスマートに決済。法定通貨への交換は、もう不要です。
🔻Slash Card β版 詳細・お申し込みはこちらhttps://t.co/5e8M0ahD44 pic.twitter.com/8EYUPVrxyN
— Slash Vision Labs (@SlashWeb3) April 20, 2026
3社の連携による安全な決済環境の構築
今回のサービス実現に向けて、提携する3社はそれぞれの強みを生かした明確な役割分担を行っている。
2023年7月に創業したステーブルコイン決済ソリューション企業のスラッシュビジョンが、プログラムマネージャーとしてブランドを提供する。
アイキタスが実際のカード発行や顧客管理、システム運営といった実務を担う。そして、大手信販会社のオリコがBINスポンサーとしてVisaネットワークへの対応を全面的にサポートしている。
2025年2月の提携合意から開発が進められ、予定より約1年遅れでの発行開始となった。日本初となるUSDC対応の後払いサービスとして、仮想通貨の日常的な決済への普及を強く後押しすることが期待されている。
また、国際基準のマネーロンダリング対策を徹底している。さらに、日本の割賦販売法や犯罪収益移転防止法といった関連法令にも完全に準拠している。
厳格な法規制をクリアすることで、ユーザーが日常的に安全に利用できる決済環境を確保している。
