米ナスダック上場企業のシャープリンクは9日、2025年通期の決算を発表した。
イーサリアム価格下落による未実現損失
2025年通期の純損失は7億3400万ドルとなった。下半期のイーサリアム(ETH)価格の変動が主な要因だ。同社は市場環境の悪化による未実現損失と、関連資産の減損を計上している。
これらの損失は会計基準に基づく評価損であり、実際にイーサリアムを売却したわけではない。
シャープリンクは2025年に暗号資産(仮想通貨)のトレジャリープラットフォームへ事業を転換した。同年6月にイーサリアムの保有戦略を開始し、約32億ドルの資金を調達している。
2026年3月1日時点で約86万8699ETHを保有し、公開企業としては世界第2位の規模を誇る。
1株あたりのイーサリアム保有量は1年間で2倍に増加した。機関投資家の株式保有比率も、前年の6%から46%へと急増している。
ステーキング収益は大幅な成長を記録
会計上の損失を計上した一方で、事業の収益は大きく成長している。2025年通期の総収益は2810万ドル(約44億6790万円)に達した。前年の370万ドルから7倍以上の増加を記録した。
第4四半期の収益は1577万ドルだった。そのうち1530万ドルをステーキング事業が占め、前四半期から約50%増加した。戦略開始以降、累計で1万4516ETHのステーキング報酬を獲得している。
シャープリンクのジョセフ・シャロムCEOは、仮想通貨市場の周期性を指摘した。同社の戦略は市場の変動に耐えうるよう設計されていると強調している。
2026年は1株あたりのイーサリアム保有量をさらに増やし、エコシステムの拡大も目指す方針だ。同社は代表的な仮想通貨関連株として、今後も投資家の注目を集めるだろう。
