ロシア最大手のズベルバンク銀行は26日、インテリオンデータに対し、同社がマイニングで取得した暗号資産(仮想通貨)を担保とする企業向けパイロットローンを実行した。
ロシア国内で生産されたデジタル資産を担保とする銀行融資は、今回が同国初の事例となる。
独自カストディ技術で担保を管理
今回の融資は、インテリオンデータが自らマイニングした仮想通貨を担保として使用する仕組みとなっている。
ズベルバンクは独自開発のハードウェアソリューション「Rutoken」を採用し、融資期間中の担保資産を安全に保管する体制を整えた。
融資額、期間、担保となった具体的なアルトコインの種類については公表されていない。
ズベルバンクはこの取引をパイロットと位置づけ、デジタル担保の取り扱いメカニズムを検証する目的があるとしている。
インテリオンデータはロシア第2位の規模を誇るマイニング事業者で、2024年の売上高は約7900万ドル、データセンターの総電力消費量は約300MWに達する。
同社のティモフェイ・セメノフCEOは「市場が新たなレベルに達した指標だ」と述べ、成功すればロシアのマイニング業界全体に拡大する可能性があるとの見方を示した。
このような仮想通貨担保ローンの普及は、デジタル経済の発展を加速させる。
2026年の法整備に向けた動き
ズベルバンクのアナトリー・ポポフ副会長は「ロシアにおけるデジタル通貨市場の規制はまだ初期段階にある」と指摘。
中央銀行と協力して適切な規制ソリューションの開発とインフラ構築を進める意向を示した。
ロシア中央銀行は23日、仮想通貨の包括的な規制枠組みを政府に提出している。
2026年7月1日までに法整備を完了し、一般投資家にも年間30万ルーブル(約3800ドル)の上限付きで仮想通貨取引を認める方針が示されている。
ポポフ副会長は「この商品はマイナーだけでなく、おすすめ仮想通貨を保有するあらゆる企業にとっても有用になる」と述べた。
