ロシア最大手ズベルバンク、仮想通貨取引サービス提供準備が完了

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ロシア最大手ズベルバンクのロゴが巨大な金庫から飛び出す様子

ロシア最大の銀行であるズベルバンクは16日、暗号資産(仮想通貨)の取引サービスを開始する準備を進めていることが明らかとなった。

規制整備を待つロシア最大手銀行

ズベルバンクのシニアバイスプレジデントであるルスラン・ベステロフスキー氏は、モスクワ取引所フォーラムで方針を明らかにした。

関連する規制が導入され、取引所での取引が組織化され次第、サービスを提供する構えだ。

同行はロシア国内で1億1000万人以上の顧客を抱えており、実現すれば市場への影響は大きいと予想される。

ベステロフスキー氏は、取引所での仮想通貨取引が市場の流動性を高めると強調した。売値と買値の差であるスプレッドが縮小し、既存のインフラを活用した証拠金取引やAIを活用した戦略が可能になるという。

また、高度なデータ分析にはAIの技術が不可欠となる。顧客の資産を保護するための安全なサービス提供に向けた準備は、すでに整っている状態だ。

ロシア銀行(中央銀行)は2025年12月、新たな規制の枠組み案を発表している。この案では、適格投資家だけでなく一般の非適格投資家にも仮想通貨の購入を認める方針が示された。

ただし、仮想通貨は依然として高リスク資産と位置付けられており、国内での決済利用は厳格に禁止されている。

段階的な市場開放とインフラ構築

中央銀行の草案によると、非適格投資家に対する制限が具体的に設けられている。知識テストに合格することを条件に、仲介業者1社につき年間30万ルーブル(約3,934ドル、約62万5,500円)が上限となる。

アクセスできる銘柄も、リスクを抑えるために流動性の高い仮想通貨に限定される見通しだ。

ズベルバンクは本格的な取引承認を前に、着々と関連するインフラ構築を進めている。2025年12月には、マイニング企業のインテリオンに対して仮想通貨を担保としたローンを実行した。

同行はこれまでも、適格投資家向けにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に連動する金融商品を提供してきた実績がある。

中央銀行は2026年7月1日までに法案をまとめる予定だ。国が過半数の株式を保有するズベルバンクは、ロシアにおける仮想通貨の普及を牽引する役割が期待されている。

著者: 松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。