メタバースプラットフォームのThe Sandboxは27日、従業員の約半数にあたる250人以上の削減を含む、大規模な事業再編を発表した。
この再編に伴い、共同創業者のセバスチャン・ボルジェ氏とアーサー・マドリード氏は経営の第一線から退く。今後はミームコインのローンチパッド事業へ戦略を転換する。
Response to Recent News About Changes at The Sandbox:
Media reporting about recent updates at The Sandbox has included various inaccurate or out-of-context claims, despite the fact that we provided some of those media outlets with information and clarification prior to…
— The Sandbox (@TheSandboxGame) August 28, 2025
メタバースへの関心低下と戦略転換
今回の再編の背景には、メタバース分野への関心が著しく低下したことがある。2021年のNFTブームで注目を集めたThe Sandboxだが、最盛期には数千人を記録したデイリーユーザー数は、現在数百人まで落ち込んでいる。
プロジェクトのネイティブトークンであるSANDの価値も、2021年11月の最高値8.4ドルから96.6%下落した。
プロジェクトの評価額も2022年の40億ドルから、2024年には10億ドルまで急落している。
こうした市場の変化を受け、同社は複雑な3D仮想空間の開発から、よりシンプルなブロックチェーンアプリケーションであるミームコインのローンチパッド事業へと舵を切る。
新たなプラットフォームはBaseブロックチェーン上に構築される予定だ。
アニモカ・ブランズ主導の新体制へ
経営体制も刷新され、The Sandboxの筆頭株主であるアニモカ・ブランズのロビー・ヤンCEOが、The Sandboxの新たなCEOに就任する。
一方、共同創業者の両氏は運営上の役割から完全に外れることが確認された。
人員削減は、アルゼンチン、ウルグアイ、韓国、タイ、トルコなどの国際チームに影響が及ぶ。また、フランスのリヨン事務所も閉鎖される。
The Sandbox側は事務所閉鎖の多くは、1〜3人の契約社員が働く小規模な拠点を指すものだと説明している。
The Sandboxは2021年にソフトバンクなどから9,300万ドルを調達し、2024年6月にもアニモカ・ブランズから2000万ドルの資金を確保していた。
今回の戦略転換は、かつて高い評価を得たメタバースプラットフォームが直面する厳しい現実を浮き彫りにする事例となった。
