新興レイヤー1ブロックチェーンのPlasma(XPL)ネットワークは9日、DeFiプロトコルに預けられたTVLが1日で17.77%増加し、63億7000万ドルに達した。
複数の情報筋によると、この成長により同ネットワークは、トロン(TRX)やBaseを抜き、ブロックチェーン別のDeFi TVLランキングで5位に浮上した。
9月25日のメインネット公開から、わずか2週間での達成となる。
Plasmaネットワークのエコシステムは現在39のアクティブなプロトコルを擁し、1日あたり約4万9422ドルのチェーン手数料を生み出している。
ネットワークの活動は過去1週間で12%の成長を見せた。
TVL急増の背景にある戦略的要因
TVL急増の背景には複数の戦略的施策がある。
2億1000万人のユーザー基盤を持つトラストウォレットとの統合が、手数料ゼロのテザー(USDT)送金を可能にし、大規模な流動性流入を促進した。
また、大手レンディングプロトコルのアーべ(AAVE)との提携はエコシステムに即座に深い流動性をもたらした。
現在ではTVL全体の70%以上を占める45億ドル超の規模に達した。
技術面では、Plasmaネットワークのゼロガスモデルと高い拡張性が、手数料高騰に悩む他チェーンの代替として機能している。
トロンなど既存エコシステムからの資本移動を惹きつけている。
さらに、大口投資家のクジラの流入に加え、実世界資産やゼロ知識証明といったコンプライアンスインフラを重視する姿勢が、規制準拠を求める機関投資家からの信頼を獲得した。
市場の関心が高性能DeFiへ向かう中、ネットワークの成長を後押しする形だ。
急成長の裏に潜む懸念と今後の課題
TVLは目覚ましい成長を遂げる一方、その持続性には複数の懸念が浮上している。
ネイティブトークンXPLは、生成イベントからわずか5日で価格が45%以上も下落し、市場全体のパフォーマンスを大きく下回った。
こうした価格変動は、時価総額が比較的小さいアルトコインにおいてしばしば見られる現象だ。
このTVLの急成長とトークン価格の著しい乖離は、ネットワークの実利用とトークン価値が連動していないことを示唆する。
DeFi分野で指摘されるTVL指標の操作リスクは、このネットワークにも当てはまる懸念点だ。
さらに、エコシステムの構造的な脆弱性も問題視される。
TVLの約70%がアーべなどごく少数のプロトコルに極端に集中した。
加えて、TVLの伸びに対してデイリーアクティブユーザー数が比例して増加していないとの分析もあり、プロモーションに依存した一時的な資金流入の可能性が高い。
専門家は、目先のプロモーション的なキャンペーンに頼るだけでは、持続的な成長は望めないと指摘する。
真の成長を遂げるためには、堅牢なセキュリティ、安定した流動性、そしてパフォーマンスを損なわない拡張性が不可欠だ。

