プライバシー機能を特徴とする暗号資産(仮想通貨)のモネロは12日、対ドル相場で史上最高値を更新し、一時590ドルを突破した。
モネロが5年ぶりの記録更新
市場データによると、プライバシーコインの筆頭であるモネロが一時595ドルまで急伸した。
これは2021年に記録したこれまでの最高値517.60ドルを大幅に上回る水準であり、約5年ぶりに未踏の領域へと突入したことになる。市場は新たな価格発見のフェーズに入った。
モネロの根源的な価値は、ビットコイン(BTC)のような透明性の高いパブリックチェーンとは対照的に、高度な暗号技術によって取引の匿名性を徹底して確保している点にある。
規制当局からの逆風が吹く局面もある一方で、この代替不可能な独自の立ち位置が、長期的な実需と投資家心理を支える基盤となっているようだ。
資金流入とプライバシーコイン市場の関心
今回の上昇劇の背景には、明確な資金流入の動きが観測されている。
市場関係者は、プライバシーコインという特定のセクター内での資金循環を指摘しており、トレーダーがジーキャッシュ(ZEC)など他の銘柄から、よりモメンタムの強いモネロへ資金をシフトさせているとの見方が有力だ。
テクニカル分析の観点からも、上昇のお膳立ては整っていた。
1月に入り、MACDや移動平均線といった主要インジケーターは軒並み好転。
付近が強固なサポートとして機能していたことも確認されている。
さらに、未決済建玉が25%増加している点は、市場参加者が現在の上昇トレンドに対して強い確信を持ち、積極的にポジションを積み増している証左と言えるだろう。
XMRのさらなる上昇への期待と警戒
歴史的な高値更新を受け、モネロは仮想通貨時価総額ランキングでのトップ10入りも視野に入り始めた。
ビットコイン相場が安定して推移していることがアルトコイン市場全体の追い風となっており、モネロの取引高も前日比で約20%増と活況を呈している。
一方で、専門家は青天井となった相場特有のボラティリティへの警戒も呼びかけている。
高値更新直後は利益確定売りが出やすく、短期的には乱高下するリスクがある。
今後は、かつて供給ゾーンだった490ドル〜500ドルの水準や、新たな需要ゾーンと目される460ドル〜480ドルの範囲で、価格が維持されるかが焦点となりそうだ。

