リキッドステーキングプロトコルのLidoは22日、Kelp DAOのハッキング被害に対する救済活動に参加する提案を提出した。
KelpDAOで過去最大規模のハッキング
Kelp DAOは18日、のクロスチェーンブリッジが深刻な攻撃を受けた。この事件で約11万6,500 rsETHが流出している。被害総額は約2億9,200万ドルに上る。
これは今年最大の分散型金融(DeFi)ハッキング事件となった。迅速な対応により、さらなる損失は防がれている。
この大規模な流出により、rsETHの裏付け資産が大幅に不足する事態となった。影響は暗号資産(仮想通貨)の貸付プラットフォームであるAaveなど、複数のプラットフォームに波及している。
準備金の凍結や強制清算のリスクが高まり、市場全体に強い緊張が走った。一部の投資家はリスク回避のため、資金をステーブルコインへ避難させる動きを見せた。
事態を重く見たAaveのサービスプロバイダーは、業界全体での協調的な救済活動を開始した。「DeFi United」と名付けられたこの取り組みには、複数の主要プロジェクトが参加を表明している。
Lidoの拠出条件とエコシステム保護の狙い
Lidoは救済活動の一環として、最大2,500 stETHを専用の救済枠に割り当てるガバナンス提案を行った。金額にして約600万ドルに相当する規模だ。
この提案に関するオンチェーン投票はすでに開始されており、26日まで実施される予定となっている。
今回の資金拠出は、エコシステム全体の安定化を直接的な目的としている。特に関連する預金者を保護し、stETH関連商品への被害の波及を未然に防ぐ狙いがある。
現在、rsETHの不足額は10万ETHを大きく超えており、単独のプロジェクトでの解決は極めて困難な状況だ。
そのため、EtherFiやEthenaといった他のプロトコルとの協力が不可欠となっている
Lidoの資金提供は、不足額を完全に埋める救済パッケージが成立することが絶対条件だ。未使用の資金は返還されるなど、透明性の高い厳格なルールのもとで運用される。
