ダークプール型DEXのHumidiFiは20日、24時間の取引高で11億ドル(約1661億円)を超え、Meteora、Raydium、Pump.funといった主要な競合を上回った。
これにより、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上で最大の取引プロトコルとなった。
HumidiFiの7日間取引高は約97億ドル、30日間では340億ドル(約5兆1340億円)に達している。同期間でMeteoraは310億ドル、Raydiumは210億ドルであり、その差は大きい。
HumidiFiの独自モデルと急成長の背景
2025年6月中旬にローンチしたHumidiFiは、プロプライエタリAMMモデルを採用するダークプールDEXだ。従来の公開流動性プールに依存するAMM構造とは一線を画す。
ダークプールプロトコルとして、HumidiFiには公開されたインターフェースが存在しない。外部の流動性提供者が公開プールに資産を預ける仕組みではなく、取引はJupiterなどのアグリゲーターを介して非公開で執行される。
この構造により、トレーダーは自身のポジションを他の市場参加者に知られることなく取引を実行できる。特に高額取引や大規模な清算において価値を発揮する。
Duneの分析データによれば、サービス開始以来、約100万人のトレーダーが4105万件以上の取引をHumidiFi上で行っている。
プライバシー重視が市場のトレンドに
HumidiFiの急速な台頭は、DeFiにおける市場の関心が、透明性や公開流動性よりも執行効率とプライバシーを優先するダークプールモデルへと移行していることを示している。
このプロトコルの成功は、特に大口取引において、より狭いスプレッドとスリッページの低減を実現できる能力に起因する。これは、既存のDEXが直面する課題を克服する可能性を秘めている。
これにより、公開されたオーダーブックで取引戦略を明かしたくない機関投資家やプロのトレーダーを惹きつけている。特に、トランザクションの高速処理が可能なソラナは、このような要求の高い取引環境と相性が良い。
HumidiFiの効率的なモデルは、RaydiumやOrcaといった従来の公開プラットフォームから、よりプライベートな取引環境への顕著な流動性シフトを引き起こした。
急成長にもかかわらず、HumidiFiの運営は完全な匿名性を維持しており、開発チームの正体は不明だ。しかし、公式Xアカウントはチームの正体を間もなく明らかにすることを示唆しており、プラットフォームの成熟に伴い透明性を高める可能性がある。
これは、プロジェクトの信頼性を高め、DeFiウォレットを利用するユーザー層をさらに拡大させる狙いがあると考えられる。
わずか3カ月前には1日の取引高が1億ドルを超えるのも稀だったことを考えると、HumidiFiの成長軌道は注目に値するといえる。
