米資産運用会社グレースケールは26日、ジーキャッシュ(ZEC)の投資信託を現物ETFに転換するための申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
今回の申請は、同社が運用する既存のGrayscale Zcash TrustをETFに転換することを目指すものだ。
これが承認されれば、米国市場において規制下で取引される、初めてのプライバシー重視型コインの投資商品となる。
プライバシー通貨のETF化を目指す
提出された書類によると、このETFは実際のZECを保有し、CoinDeskの価格指数に連動するよう設計されている。
ティッカーシンボルはZCSHを使用し、ニューヨーク証券取引所Arcaへの上場を計画している。
ZECは取引の透明性と匿名性を選択できるデュアルトランザクションモデルを採用している点が特徴だ。
この仕組みにより、規制遵守に必要な監査可能性を維持しつつ、高度なプライバシー保護機能を提供できるとしている。
グレースケールは2024年にビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の投資信託を現物ETFへ転換することに成功している。
今回の動きはこれらに続く戦略的な展開であり、同社は先週、ドージコイン(DOGE)のETF転換も申請したばかりだ。
資産規模と市場の動向
2025年11月25日時点で、同信託の運用資産残高(AUM)は約1億9680万ドル(約307億円)に達している。また、1口あたりの純資産価値は40.76ドル(約6360円)であった。
一方で、基礎資産であるZECの価格変動は大きく、同信託の市場価格と純資産価値の間には乖離が生じることもある。
9月末から11月にかけての評価額の大きな変化からも、市場のボラティリティの高さがうかがえる。
機関投資家の間でもプライバシー通貨への関心が高まっているとの報告もある。
今回の申請は、伝統的な金融システムを通じて、より多くの投資家がZcashへアクセスできる環境を整える狙いがあるようだ。
これにより、仮想通貨投資の選択肢はさらに広がることになる。
