ビットコイン金融サービス企業のFold Holdingsは23日、StripeおよびVisaとの提携を発表した。この提携により、ビットコイン(BTC)還元に特化したクレジットカード「Fold Bitcoin Credit Card」が提供される。
同社によると、このカードはVisaネットワークで発行され、Stripe Issuingの技術基盤を活用する。利用者は全ての購入で即時に2%のビットコイン還元を受けられる。さらに、特定の条件を満たすFoldの当座預金口座で支払いを行うことで、最大1.5%の追加還元を得ることが可能だ。
Foldのウィル・リーブスCEOは、このカードが「多くの暗号資産(仮想通貨)ベースの報酬システムに伴う複雑さを解消する」と述べた。利用者はトークンのステーキングや支出カテゴリーの管理、取引所口座の維持をすることなくカードを利用できる点を強調した。
伝統金融とビットコインの架け橋
今回の発表は、伝統的な金融インフラと仮想通貨の融合を象徴する動きだ。Visaとの提携により、カード保有者は世界1億カ所以上の加盟店でビットコイン還元を得られる。Visaの暗号資産部門責任者であるカフ・シェフィールド氏は、Visaの広範な決済ネットワークが活用される点を評価した。
また、Stripeは「Stripe Issuing」プラットフォームを通じて、シームレスな報酬処理を技術的に支援する。Stripeのプロダクト責任者であるサティーシュ・クマール・スリニヴァサ氏は、同社のプラットフォームでカードを支援できることに期待感を示した。この協力体制は、仮想通貨の普及における障壁を取り除くことを目指している。
ビットコインに特化した還元システム
このクレジットカードは、Amazonやスターバックスなどの主要提携ブランドでの買い物で最大10%のビットコイン還元を提供する。還元されたビットコインは、ロックアップ期間やトークン制限なしで、利用者のアカウントに自動的に分配される仕組みだ。
従来のポイントやキャッシュバックとは異なり、報酬をビットコインに限定している点が特徴である。これは、ビットコインを日常的な支出を通じてより身近なものにするという同社の使命に沿ったものだ。
同社はこれまでに、金融エコシステム全体で31億ドル以上の取引を処理し、8,300万ドル相当のビットコインを報酬として分配した実績を持つ。
一方で、発表後、Foldの株価は10%下落し、3.49ドルで取引された。これは、仮想通貨関連クレジットカードの収益モデルや競争環境に対する市場の懐疑的な見方を反映している可能性がある。
