イーサリアム開発チームは14日、次期大型アップグレード「Fusaka」をSepoliaテストネット上で正常に稼働させた。
今回の有効化は、3段階で構成されるテストネット展開の第2段階にあたる。2週間前にはHoleskyテストネットでの最初の試行が成功裏に完了しており、計画は順調に進んでいる。
The Ethereum testnet, Sepolia, has been successfully upgraded to Fusaka!
Next up is the Hoodi testnet which is the final testnet being upgraded.
If all goes well with Hoodi, Fusaka should land on mainnet in early December.
— sassal.eth/acc 🦇🔊 (@sassal0x) October 14, 2025
スケーラビリティを大幅改善する「Fusaka」
Fusakaアップグレードは、イーサリアム(ETH)のネットワーク基盤に重要な改善をもたらす。中心となるのは「PeerDAS(Peer Data Availability Sampling)」と呼ばれる新システムの導入である。このシステムは、バリデーターがデータを検証する方法を根本的に変えるものだ。
イーサリアムのプロトコル文書によると、PeerDASによりバリデーターはデータ全体ではなく、その一部(ブロブ)のみを処理すればよくなる。これにより、ネットワークの帯域幅需要が減少し、機関投資家やレイヤー2ネットワークのコスト削減につながる。
さらに、今回のアップグレードではブロックのガスリミットが6,000万に引き上げられる。これは、数ヶ月前に行われた大型アップグレード「Pectra」に続くものであり、イーサリアムの開発サイクルの加速を物語っている。
レイヤー2エコシステムへの波及効果
Fusakaは、イーサリアムの成長を制約してきたスケーラビリティ問題を直接的に解決する。特に、レイヤー2ネットワークに与える影響は大きい。文書によれば、PeerDASはデータの完全性を維持しつつ、ノードのデータ負荷を最大80%削減するという。
この効率化は、取引のファイナリティ(最終確定)のために頻繁なデータ投稿を必要とするzkSyncのようなレイヤー2にとって、運用コストの大幅な低下を意味する。
結果として、レイヤー2はエコシステム内のガス代を引き下げることが可能になり、消費者向けの分散型アプリケーション(dApps)にとってより魅力的なプラットフォームとなる。この動向は、仮想通貨でこれから伸びる銘柄を選定する上でも重要な判断材料となるだろう。
すでにArbitrumやOptimismなどの主要なレイヤー2は、この改善を活用する計画を発表している。プロトコル経済の専門家は、レイヤー2が安価で高速になることで、より多くのユーザーと開発者がイーサリアムに移行し、ネットワーク全体の価値を高める「好循環」が生まれると分析している。
