金ロイヤルティ企業のエレメンタル・ロイヤルティは17日、株主配当の受け取り方法としてテザーゴールド(XAU₮)を選択できる新方針を明かした。
上場企業が配当をトークン化された金で直接支払うのは世界初となる。
同社は1株あたり年間0.12ドル、四半期ごとに0.03ドルの初配当を設定しており、適格株主は現金の代わりにXAU₮での受領が可能となる。
上場金関連企業初のトークン配当モデル
エレメンタル・ロイヤルティはカナダに拠点を置く上場金ロイヤルティ企業。
フアン・サルトリ執行会長は今回の取り組みを「ロイヤルティ企業としての世界初の試み」と表現している。
テザーゴールドは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の基準を満たす物理的な金1トロイオンスと1対1で裏付けられた新しい暗号資産(仮想通貨)だ。
イーサリアムおよびトロンブロックチェーン上で流通しており、保有者はシリアル番号・純度・重量が特定された現物金への請求権を持つ。
テザーCEOが評価、財務基盤も強固
テザー社のパオロ・アルドイノCEOは「現代の金融分配モデルに金を直接統合することはこれまで困難だった。XAU₮を使った配当はその構造を根本から変える」と述べた。
同社はステーブルコインのテザー(USDT)を発行していることでも知られる。
2025年12月31日時点で約5300万ドルの現金を保有し、負債はゼロ。
金価格は2026年1月下旬に史上最高値圏まで急騰。
足元では調整局面にあるが、XAU₮で受領した株主は法定通貨の変動リスクを回避しつつ金の価値保存機能を享受できる構造となっている。
今後、ブロックチェーンを活用した現物資産の配当モデルが他の金関連企業へ波及するかが焦点となる。
