コインベースやチェーンリンクなど、暗号資産(仮想通貨)業界の主要企業の幹部は10月22日、米上院の民主党議員らと市場構造改革法案に関する協議を行う予定であることが明らかになった。
ジャーナリストのエレノア・テレット氏がXで報じたところによると、この協議はキルステン・ジルブランド上院議員が主導し、仮想通貨の市場構造や規制枠組みに関する今後の方針が話し合われる見通しだ。
会議には、コインベースのブライアン・アームストロングCEO、チェーンリンクのセルゲイ・ナザロフCEO、ギャラクシーのマイク・ノボグラッツCEO、クラーケンのデイビッド・リプリーCEO、ユニスワップのヘイデン・アダムスCEOなど、業界を代表する10人のリーダーが出席する。
この会合は、仮想通貨業界と民主党議員との間の重要な対話の機会となる。
難航する規制交渉と業界の反発
今回の会議は、民主党と共和党の間で進められてきた仮想通貨の市場構造法案に関する交渉が停滞する中で開催される。特に、民主党が提案したDeFiの規制案がリークされ、業界から強い反発を受けたことが交渉の障害となっていた。
こうしたDeFiの中核をなすDEXへの影響が懸念されている。
報道によると、両党の交渉は膠着状態にあり、民主党は法案作成の主導権を求めている一方、共和党は正式な委員会での審議プロセスを要求している。このような状況を受け、民主党は業界関係者と直接対話することで、アプローチを再検討する狙いがある。
この円卓会議は、民主党が違法金融対策の強化などを含む7つの柱からなる枠組みを基に、業界の意見を取り入れ、規制案を練り直すための重要な一歩とみられている。
規制明確化への高まる期待
会議を主宰するジルブランド上院議員は、民主党内でも有数の親仮想通貨派として知られ、これまでも積極的に政策議論に関与してきた人物だ。
出席者の構成は、中央集権型取引所(コインベース、クラーケン)、インフラ(チェーンリンク)、分散型取引所(ユニスワップ)、ステーブルコイン発行者(サークル)、ベンチャーキャピタル(a16z)など、仮想通貨エコシステムの幅広い分野を網羅している。
特に、近年市場が拡大しているステーブルコインの規制については、主要な議題の一つとなる見込みだ。
この動きは、仮想通貨業界と政府機関との対話が活発化していることを示している。会議のタイミングは、年末までに仮想通貨規制に対処したいという議会の焦りを反映しており、市場参加者はイノベーションを阻害しない明確なガイドラインの策定を期待している。
