暗号資産(仮想通貨)リサーチ企業のデルファイ・デジタルは29日、主要銘柄の長期保有に関する分析結果を公開した。
BTC・ETH・SOLの5年間保有を分析
同社は2016年5月以降の日次価格データを使用し、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)の3銘柄について分析を実施した。
任意のタイミングで購入し、5年間保有した場合の収益性を検証している。
イーサリアムとソラナについては、ネットワークに資産を預けて報酬を得るステーキングの利回りも計算に含めた。
分析の結果、ビットコインの5年間保有でリターンがマイナスとなった期間は、検証した全期間のうち11回にとどまった。
最も成績が悪かったのは、2017年12月の価格ピーク時に購入し、2022年の底値で売却したケースで、損失は約13%だった。一方、イーサリアムとソラナに関しては、どのタイミングで購入して5年間保有しても、リターンがマイナスになる期間はゼロだった。
ビットコインの半減期やイーサリアムのアップグレードなど、各ネットワークの着実な普及と成長が背景にあるとみられる。短期的なトレードよりも、長期保有の方がエントリーのタイミングに左右されにくいことがわかる。
Delphi Digital: Backtesting of 5-Year Holding Periods for Major Crypto Assets Shows Most Entry Points Delivered Positive Returns
Delphi Digital analyzed daily price data since May 2016 across all possible 5-year holding periods for Bitcoin, Ethereum, and Solana (including… pic.twitter.com/y8GBp7m9so
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) April 29, 2026
株式市場の成長銘柄に匹敵するリターン
長期保有によるリターンの中央値を見ると、ビットコインは8倍以上、イーサリアムは13倍近くに達した。これは、米半導体大手エヌビディアの過去5年間の成長率である約14倍に匹敵する水準だ。
仮想通貨の長期的なパフォーマンスが、伝統的な株式市場の代表的な成長銘柄と比べても遜色ないことがわかる。
イーサリアムやソラナの好成績には、複利効果とステーキング報酬の積み重ねが大きく貢献している。短期的な価格変動は激しいものの、5年という長期スパンで見れば、全体的な上昇トレンドが下落相場を吸収する形となっている。
ビットコインの少数のマイナス期間も、2017年から2022年にかけての弱気相場に起因するものだ。
今回のデータは、仮想通貨市場における「バイ・アンド・ホールド(買って持ち続ける)」戦略の堅牢性を裏付けるものだ。
日々の価格の上下に一喜一憂せず、長期的なエコシステムの拡大に期待するアプローチが、結果的に安定した収益につながりやすいと言える。初心者の市場参加者にとっても、一つの指標となるデータだ。
