暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースは23日、AIエージェントがブロックチェーンウォレットにアクセスし、自動取引を実行できる新システムPayments MCPを公表した。
このツールは、AnthropicのClaudeやGoogleのGeminiといった大規模言語モデル(LLM)が、自然言語を用いてオンチェーンの金融サービスと対話することを可能にする。
これにより、取引やスワップ、ステーキングなどのタスクを自律的に実行できるようになる。
AIによる自律的な金融取引の実現へ
Payments MCPは、コインベースの開発者プラットフォームによって開発された。これは、同社とクラウドサービス企業Cloudflareが共同で支援する「x402 Foundation initiative」の一環であり、AI主導の決済インフラの標準化を目指している。
このシステムは、AIモデルが外部ツールやサービスに安全にアクセスするためのフレームワークであるModel Context Protocolとして機能する。特にステーブルコインや仮想通貨インフラに焦点を当てている。
AI経済圏の加速と業界の動向
この技術革新は、AIエージェントが従来の銀行口座を持てないという重要な課題に対応するものだ。仮想通貨ウォレットを利用することで、AIは自律的な金融取引が可能になる。
これは、DeFiにおいて自動化が不可欠なアービトラージ戦略など、AI仮想通貨統合への高まる需要に応える動きでもある。
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、AIエージェントがUSDCのようなトークンを使い、瞬時に、グローバルに、かつ無料で人間や加盟店、他のAIと取引できるようになると述べた。これは新たな経済参加の機会を創出する。
同社は同時に、ユーザーが3分以内にカスタムAIエージェントを作成できるテンプレートのBased Agentもリリースした。また、2025年8月下旬には、AIエージェント間で初の仮想通貨取引が行われたことも記録している。
今回の発表は、コインベースをAIとブロックチェーン融合の最前線に位置づけるものだ。自律型AIエージェントが主導する経済の実現を加速させる可能性がある。
